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アメリカと戦争 1775‐2007―「意図せざる結果」の歴史

価格: ¥2,940
カテゴリ: 単行本
ブランド: 大月書店
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嘘の「大義」で戦争は始められ、最後に嘘がばれる ★★★★★
 アメリカは、独立以来これまでに国外で250以上もの軍事行動を起こしてきた。これに、100年以上にも渡るアメリカ先住民に対する殲滅作戦を加えると、アメリカが戦争を行っていない年はないことになる。本書は、その中でも大規模な、アメリカ独立戦争、第二次米英戦争、アメリカ-メキシコ戦争、南北戦争、米西戦争、第一次世界大戦、第二次世界大戦、朝鮮戦争、ヴェトナム戦争、イラク戦争を取り上げ、開戦時の意図と戦争の過程、および戦争の結果を検証したものである。

 アメリカの戦争は、平和や正義のため、自由主義の擁護、抑圧されている人々の解放など、立派な「大義」を振りかざし、国民を説得することで始められる。本書は、過去の戦争では、当初に意図した目的をはるかに凌駕する、「意図せざる結果」を生み出してきたことを実証する。要は、嘘の大義で戦争が始められ、いずれその嘘はばれるということである。われわれはイラク戦争でこのことを目撃したばかりである。

 大量の死傷者を出し、膨大な戦費を使いながらも、アメリカはなぜ戦争を止めないのだろうか。本書はこの点については深くは議論していないが、ジョエル・アンドレアス著「戦争中毒−アメリカが軍国主義を脱け出せない本当の理由」(合同出版)がその答えを提供している。要は、アメリカは軍産複合体が作っている国家であり、戦争で儲ける仕組みがビルトインされているのである。

 本書は、個別の戦争では見えない、歴史を通じて一貫しているアメリカの本質を浮かび上がらせている。また、戦争は愚かで無駄な手段であることを実証し、戦争に代わる手段を真剣に考えるべき時であると訴えている。