柳澤健に訊く『1976年のアントニオ猪木』
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2007年3月、文藝春秋より、柳澤健著書『1976年のアントニオ猪木』が刊行に至り、大きな話題になった。
残酷なまでに勝敗が全てとされるリアルファイトと、あらかじめ勝敗が決められたプロレス。本来、交わることのない両者が、日本だけは密接な関係を保ち、混同している人も多い。本書は、その要因こそ“アントニオ猪木の1976年”に帰結すると説いている。
1976年に行われた“極めて異常な4試合(本書より)”こそ、柳澤さんがファンタジーと形容する、本来繋がる筈のないプロレスと総合格闘技を紐付けた一連の物語の礎がある。
『1976年のアントニオ猪木』、『完本 1976年のアントニオ猪木』。それぞれの発売直後、柳澤さんへ行ったインタビューでは、3年にも及ぶ過酷な取材活動が導き明かした猪木の4試合とは一体何だったのか、そして、いまだ誤解をされることが多い、総合格闘技の源流について、存分に語って貰っている。