本書は半導体工学を専攻する人のための，半導体物性の導入テキストです。
　結晶構造や格子振動，バンド理論などの物理的基礎から，各種の接合構造，そしてデバイスの構造と動作の基本などの定性的な説明まで，半導体工学のエッセンスが非常に分かりやすく説明されており，理解の助けとなるでしょう。僕自身も１冊目はこの本を使いましたが，説明が非常に分かりやすく，とても役立ちました。
　本書の立場は，あくまで定性的な理解が中心ですが，式の導出も必要な場所ではしっかり行われていることも多く，良く練られた良書です。都合，半導体工学を専門としてから類書は山ほど目を通してきましたが，その中でも一番分かりやすいと思います。
　工学的応用では，物理的な意味を理解できることが第一の目標であり，その意味では，類書の中でも入門レベルでもっともお薦めできる1冊です。

半導体物理学の立場からでなく、工学の立場から見た半導体デバイスの入門テキスト。半導体物理学の勉強する方にとっても、最初にこの本を勉強して、たどり着くゴールを概観するのにも適した本。

Its very useful,all my classmates use this book