高校生のときに読みたかった...
★★★★☆
16〜18世紀のヨーロッパとロシアにおける、国王中心の国づくりの様子がテーマです。
この時代は、「○○1世」など王の変遷が複雑だということもあり(名前も似ていますし)、
高校のときに授業を受けても何が何だか分かりませんでした。
そこでこのマンガを手にとったわけですが、正解でした。
1度読んだだけで、この時代が大きな「流れ」として見えてきました。
もちろん、名前や歴史の流れを「定着」させるためには、やはり何度も読み込んだりする必要があるでしょう。
章ごとに分けて、各地域ごとに流れをマンガにしてくださっているのが良いです。
1.スペインの興隆と衰退(1500年代)
2.フランスの興隆と衰退(1600年代)
3.プロイセンvsオーストリア(1600〜1700年代)
4.ロシアとピョートル大帝(1600年代後半〜1700年代前半)
吹きだしや解説の漢字にはふり仮名がふられていますが、内容的に、
(中)高生から大人のみなさんまでが主な読者の対象になるかと思います。
「絶対王政」などのような少し難しめの言葉がこれといった説明もなく用いられているので、
小学生には難しいような気がいたします。
また、マンガを読む前に、ヨーロッパの地理を大まかにさらっておくと良いと思います。
コラムや写真もたいへん充実しているので、マンガと合わせて見てみると
マンガのイメージがより一層広がるかもしれません。