プロットは面白く、見始めてすぐに物語に入り込める。

しかし、主人公ブレンダの性格が感情的で負けん気が強すぎるのと
その他が地味なので、誰にも感情移入できず熱中して見るところまで至らなかった。
つい自分の上司にブレンダのような人が来ても嫌だなぁと思ってしまう。
BONESの女性主人公にキャラが少し似ているようにも感じた。

コールドケースを見ていた私にとって、このドラマは期待したほど面白いと思えなかったわねぇ。
主人公の女性ブレンダの顔立ちもコールドケースのリリー・ラッシュに何処となく似ていて、しかも口元がおばあちゃん。
この女優さんが若い頃はもっと凄みのある美人さんだったのがよくわかるんですが、化粧も今一つだし、
ドラマ背景はＣＳＩ・マイアミ（ホレイショ様素敵っ！）等に比べてセットが安作りで、８０年代のドラマの様な感じがするわ。

甘い物依存症でマルローワインが大好き、片付けできない、過去の上司との不倫の心の傷を持ちつつも
美人で直観力に優れた一寸エキセントリックな主人公ブレンダ。

でもね、事件の解決の仕方が大雑把と言うか、あまり論証的ではなく、科学的証拠の説明も低く、ブレンダの直感のみでこじつけた感じがして、
どうも消化不良に陥るのは否めませんわ。
ファンの方ごめんなさい。

脚本の充実度はコロンボに匹敵します。（ややコメディー度高し。）本物です。

Brendaは通称closerらしいのだが普通に見ている限りでは
そうは感じられない。普通の捜査官といった程度。
甘いもの依存、整理が苦手、方向音痴という設定をしているが
設定のわざとらしさが感じられるだけで、Brendaの人物的魅力
にはなっていない。

他の登場人物も個性を持たせようとしているが中途半端。
ストーリーもミステリーの要素はなく単純で犯人もすぐ分かる。
要するに盛り上がりに欠ける。
平凡な刑事ドラマです。

科学データや肉体を使って犯罪者を逮捕するのではなく、集められた限りの物証から犯人の自白を引き出す女警視ブレンダ・ジョンソンの活躍を描いたＴＶシリーズ。　正直言って、今日びこのように全ての犯罪を自白によって解決するなど難しいと思うのですが、毎回脚本が良く練られていて感心させられます。　またブレンダの人物造型が傑出していると思います。　もちろん私自身はアメリカの警察署で働いた経験などないのですが、あんなに“オンナ”を強調した服装で男たちの上に立って指揮をとっている人などいないと思います(笑)。　しかし、敵を油断させることが心理戦の第一歩だと思えば確かにこれは効果的。　さらに“サンキュー”や“エクスキューズミー”をわざと子供相手のような口調で連発してるのにも笑えます。　当然、伝統的男社会としての職場にプライドを持っている古参の部下たちが面白く思うはずはなく、なにかにつけて揚げ足を取ろうとしますが、彼女の頭脳の前にことごとく失敗していくのでした。

そういった彼女の優れた心理戦に感心しつつも、時々見られる、女性ならではの弱いものに対する思いやりと、その裏返しとも思える犯罪者に対する苛烈な仕打ちには驚かされます。　第３話や第９話などに顕著なのですが、男の捜査官ならはたしてここまでやるだろうか？と思わせる凄みがあります。　これはもう犯罪者に対する私憤・私刑といっていいものでしょう。　このへんの描写のすごさも見所の一つ。　一話完結なので見やすくていいですね。　お薦めです。