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軍事とロジスティクス

価格: ¥2,310
カテゴリ: 単行本(ソフトカバー)
ブランド: 日経BP社
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ロジスティクスこそが戦争そのものであることがよく分かる良書 ★★★★★
 惜しくも60歳で2009年にこの世を去ったエバケンこと江畑謙介氏による、主として米軍ロジスティクスの現状と将来を描いた書。500頁近い分量ながら、分かり易い文章と豊富な挿絵や写真で理解も容易である。

 前半では、主として湾岸戦争からイラク戦争までの米軍ロジスティクスの成果と反省点を記載している。後半は、陸海空海兵4軍それぞれ、または統合的なロジスティクス改革の取り組み、将来組織・装備品について述べている。

 輸送業務は予想以上に民間業者への依存度が高く、効率化のためにジャストインタイムを取り入れつつある現実や将来像にも驚いた。

 また、ロジスティクスを誤解している日本への警鐘もある。旧日本軍では兵站補給と呼び、要員を輜重兵と呼んでバカにしていた。自衛隊でも訳語は後方補給である。ロジスティクスは多人数が行動する際の作戦そのものなのである。非対称戦や対テロ戦が増える今後はますます後方などという概念は無くす必要がある。
兵站を物流として考えてみると ★★★★★
日本一の軍事評論家が書いた『軍事とロジスティクス』。
その名の通り、軍事行動とそれにともなう物流についてかかれた書物です。

アメリカ軍に物流革命がおきたのは、湾岸戦争以後のことだそうです。車両や人員などの戦闘資源には、情報タグがつけられ、いまどこにどれくらいの兵力があるのか、把握できる仕組みになっているそうです。
効率がよくなった反面、軍事タグの動向さえスパイできれば、アメリカ軍が何をしたいのかがわかってしまうという、、、そんなコワイ想像をしてしまいました。

読み終わって考えたことは、イラクでの給油活動は、軍事ロジスティクスで、明らかに軍事活動であり、それを行うにあたっては憲法改正が必要だったなと、そしてもしあれで死傷者が出たら、責任の所在がどこにあるのかなどと考えてしまいました。(ほんと、なしくずし的事後承諾的ななにかをねらった法律は、歯止めをかけないといけないと思います。)

自衛隊がこれからも専守防衛に徹するなら、この本に書かれた情報を活用し、敵のロジスティクスの破壊を目的とした戦略もあってもいいのかなと思いました。
第二次世界大戦では、兵站というロジスティクスで負けたとも、いわれていることからきた老婆心です。
ですが、オーバーシーの軍事活動ができる体力をもった国は、一握りです。
その一握りの国に対する戦略さえもっていれば、専守防衛はお題目ではなくなります。

軍隊は国のもつ、暴力の装置としての側面が作動しづらくするためにあるというのは、江畑さん文章から教わったことでもあります。
熱い業界レポート ★★★★★
兵站という言葉を使わずロジスティクスという言葉を使ったのは慧眼だと思う
兵站は後方支援という前提だけどロジスティクスには後方限定ってのはない
だからこそのロジスティクスなんだよな
流通設計21って業界の雑誌に連載されていたらしい。それも衝撃
同じ雑誌には運輸業界のカイゼンのレポートとかが載っている
そこんとこが非常に示唆的だと思う
壮大な業界レポートなのであり、また国内の流通業界の読者も
同業者の行いつつあるカイゼンとして読んでいたのだろう
非常に嬉しい本なのですが、何かが足りない様な気がしてならないので?... ★★★★☆
帯に書いてある文字も、「はじめに」でも格好がいい言葉が続きます。
地味に見られがちな「ロジスティクス」がこうした本で脚光を浴び、売れたら凄く嬉しいと思います。
しかし、何かが違う様な気がしてなりません。

この本は、戦略(ロジスティクス)の戦術に関する本ではないのかな?(いい表現なのか分からないのですが)
どんな機器で今のロジスティクスを実現しているか?と云うカタログ本であって、ロジスティクス自体をうまく表現できているとはいえません。
そこを割り切って読める人には最適な本だと思います。
(この著者の「アメリカの軍事力」だったかな?この本と同じ様な切り口です)

ロジスティクスに関する本ならば、(超有名な「補給戦」は極当然の事として...)
 山・動く―湾岸戦争に学ぶ経営戦略:W.G. パゴニス
 ロジスティクス―戦史に学ぶ物流戦略:谷光太郎
 ロジスティクス思考とは何か―戦史から解明する戦略的物流革命:谷光太郎
 技術中将の日米戦争 陸軍の俊才テクノクラート秋山徳三郎: 石井正紀
などの方が、「私は」感動しました。