学位、修士、Ph.Dの取得を目的に留学を志す方は、大変有用です!
★★★★☆
想定読者は、米国の大学や大学院で、学位、修士、Ph.Dの取得を目的に留学をしたい、と考えている、志の高い方です。 つまり、「英語を勉強する」為ではなく、「英語で勉強する」ことを考えている方向けの本です。
入学前の準備や大学選定のための予備知識、入学の手続きの実際、入学後に必要となる米国大学の授業の進め方や試験、シラバスの活用の仕方、卒業するための大変さ、そして生活面でのアドバイスが実例や体験談入りで丁寧に記述されており、是非とも、一読をオススメします。大学入学前後の大学事務局とのやりとりの実例文も記されており、非常に分かり易く、またイメージがしやすいです。
その想定読者の方であれば、この本を読んで、大学の授業についていくことの厳しさや卒業のハードルの高さを知っても、いっそう挑戦意欲が湧いてくることと思います。
しかし、「××留学」の××に、短期・語学・交換・駅前などを想像した方は、読まない方が無難です。読めば、劣等感を感じさせられてしまうだけかもしれません。体験談等が、あまりにハイレベルなのです。 卒業後に入社した外資系企業での、通信簿で言えばオール5(全項目で、Top5%の Outstanding)の自分の査定書を公開されても、それが留学とはなんの関係があるの、ってことになります。(もちろん、意欲高い方には、米国企業の査定ガイドって、こうなんだ、と知ることができますが。)