こぐまくんは身近なともだち
★★★★★
人の持っているものが気になって、何でも片っ端から「貸して!貸して!」と
取り上げてしまっていた4歳の息子に、読み聞かせようと思って購入しました。
手に取るとまずはその絵に惹きこまれてしまいました。
いもとようこさんの描く動物たちの、かわいらしい表情。
鮮やかな真っ赤なりんごのおいしそうなこと。
元気いっぱい、自由気ままに(自分勝手でもあるのだけれど)
動き回るこぐまくんは、まるで息子の姿そのもの。
何でもひとりじめして結局周りに誰もいなくなってしまった
こぐまくんを見て、息子が「ひとりじめしちゃいけないんだよ」
なんて言いましたが、「どこかの誰かさんみたいだねぇ」と
私が言うと「ぼくはちゃんとわけっこできるよ!」と(笑)
読み終えた後、ちゃんとわけっこできる子になったかというと・・・
決してそういうわけではないんですが(笑)
でも、心の中にはちゃんと、自分にそっくりな身近なお友達こぐまくんが
いて、時々妹と楽しそうに「みんなで食べると、おいしいね!」なんて
笑い合っています。