人が、理由なく大きく成長することはない。成長の裏には必ず理由がある。
持って生まれた天性、器用さである程度のところまでいっても、大きく成長しないのは、何となく日々をおくってきたから。
不器用な人が、不器用なままで終わってしまうのは、成長するために何が必要かを学ばなかったから。
人が成長するには、まず基本を身につけることが必要だ。
そして、基本を身につけるには、そのための正しい方法がある。
これを省いて、器用にものごとを進める癖がつくと、その人の成長はどこかで必ず止まる。
基本を身につけた後、さらなる飛躍的な成長を遂げるには、考え方が大切になってくる。
技術の向上や知識を蓄積するという努力も大事だが、それだけでは、どこかで限界がやってくる。
「技術には限界があるが、頭には限界はない」
本書は監督をつとめていた時、ミーティングで選手によく話していたことをまとめたものである。
ビジネスマンの方々が日々の仕事で役立てられるよう執筆している。
1章 「仕事の基礎力」をつけるための正しい努力
2章 「飛躍的な成長」を実現する考え方
3章 リーダーが備えるべき10の必須条件
4章 チームの力を最大限に引き出す指導法
5章 仕事の本質を考える
6章 充実した人生をおくるための心得
著者プロフィール
1935年、京都府生まれ。
高校卒業後、南海ホークスにテスト生から入団。3年目より一軍定着を果たし、その後、球界を代表する捕手として活躍。1970年には選手 兼 監督に就任。チームを黄金期に導く。その後、ロッテ、西武を経て引退。実働26年間、通算657本塁打(歴代2位)、戦後初の三冠王に輝くなどの記録を持つ。
現役引退後、野球評論家を経てヤクルトスワローズ、阪神タイガース、楽天イーグルスの監督を歴任。データを駆使する「ID野球」、他球団で挫折した選手を復活させる「野村再生工場」などで知られる。また、社会人野球「シダックス」の監督も務め、プロ野球に入団した数多くの選手を育成した。
現在は、野球解説者・野球評論家として活躍。