愛が溢れた1冊!
★★★★★
この本はアブサンシリーズの「アブサン物語」「帰ってきたアブサン」に続く第3弾!アブサンファンのあたしはもちろん全冊読んだが、あたしはこの「アブサンの置き土産」が一番好きだ。もちろん全冊どれもアブサンへの愛情で満ち溢れているが、この本に一番穏やかなやさしい愛を感じる。猫に対する愛といってもペットとして見ているのではなく、アブサンを一個人(個猫?!)として対等に、時には敬意を表して見ている様は 読む側もおしつけがましくなく、さわやかなものを感じる。しかしアブサンを対等なものと見ている著者とは対照的な奥さんのアブサンを亡くした悲しみはなんだか胸がじんと痛みせつなくなる・・・。「わたしたち夫婦はアブサンの余韻にひたって暮らしている。その余韻こそがアブサンの置き土産なのだ」とゆー言葉がとても胸にしみてあったかい気持ちになった