読みやすさは好印象だがイラストが寂しい…
★★★★☆
世界と日本の神々、とのタイトルだけあって約250ページの中で日本の神については30ページがさかれている。
各項目はインデックスで分かれているので初めから読んでも良いし、索引から興味のある地域を検索してもよい。
紹介されているのはギリシャ・ローマ、エジプト、北欧、ケルト、メソポタミア、インドと日本。名だたる古代文明地域と日本が並んでいるのが楽しい。
分かりづらいオリンポスの家系など家系図として解説されているので理解しやすく、基本的な点はおさえてあるので初心者に最適と思えるが、あまり突っ込んだ内容にはなっていないので詳しい方には物足りないかもしれない。
この手の本で残念なのはイラストがとても下手なことだ。
神々というと崇高なイメージだが、下手なイラストで解説されている神に崇高さを感じない。
読んで楽しいが、見ていてつまらないのは非常に残念。
この程度のイラストだったら逆に何もない方が良かった…とさえ思える。
要点がピンポイントで入門者に良い
★★★★★
とにかく神々の文献はわかりにくい。神々ではないですが、真言密教の本を高校の時読んでいました。でもかなり難解で理解が大変だった覚えがあります。その知識が[闇と月夜]の大本となっているわけですけど。…月夜[主人公]が戦うシーンとか。
肩に力をいれずに気軽に、神々のことを知りたい。宗教関係とかじゃなくて。なんて考えているときに出遭った本です。
中身はとにかくイラストが多くて、読みやすい。この「よくわかる」シリーズの本は色々出ていて本当におすすめです。
ギリシア・ローマ、エジプト、北欧、ケルト、メソポタミア、日本、インドの7大神話の世界観や流れから、神々のエピソードまでさらりと教えてくれて、秘蔵本になること間違いなしです。
ある程度知識があり深さを求める方にはおすすめできませんが、初心者さんの入り口・ネタには良い本だと思います。