夏風ノスタルジア
価格: ¥0
――依子は喜んでくれるだろうか。
結婚を決意していた富三郎。指環も用意し、2年付き合ってきた依子へプロポーズの言葉を発しようとした矢先、依子自身によってプロポーズは未遂に終わってしまう。なぜ。どうして。納得の行かないまま帰宅した富三郎は、1枚の写真から15年前の夏を思い出す。
突然現れた少女とのひと夏限りの思い出。
愛車にまたがり15年前へと旅をする富三郎の行き着いた先は――。
忘れられない過去の出来事。現在(いま)になってその意味を理解する。
ナツカシサは今と切り離された過去じゃない。
電子発の書き下ろし小説。