本などの連続写真では理解しにくいがDVDなら未経験者でも分かりやすく弓道に興味がある人にもおすすめです。

内容は・・・弓道教本一巻のカラー版って感じで、若干薄い気がしますが、DVDの握り革の巻き方や、中仕掛けのメンテ、弦輪の作り方、袴の畳み方が非常に参考になると思います。体配の流れなんかもいいと思います。
　特に気になったのは、三ツカケが主流の今、なぜか四ツカケの取り懸けしか掲載されていない事です。三ツと四ツは取り懸け方が異なるのにって感じです。ですが、なんだかんだで動画に勝るものはないですね。

著者は正法流の流れを汲む方なので、随所に同流の影響が見られる。「自分の射法が一番正しい」という態度は本書に限った事ではないが、もう少し「なぜそうするのか」という点について説明が欲しいところ。例えば、親指一本だけの捻りなど、下手に真似をすれば怪我に繋がりかねない。それほどまでに過度に捻る理由について、明確な説明はされていない。尤も斜面で全日本二位の実力者をモデルとして説明している点は評価できる。ＤＶＤを使った試みは、ビジュアル重視の現代に相応しく、画期的である。

満足！！！！
こういう基本書を待っていました。
弓道の入門書にこそ、本書のように映像付きで解説があるものが
必要だと改めて思いました。
弓の張り方、弦輪の作り方などから袴の付け方まで
映像付きで解説してあり初心者には重宝すると思います。
なかなか憶えにくい弦輪の作り方なども、本書（ＤＶＤ）を
繰り返しみることで、効率よく憶えられるのではないでしょうか。
著者や出演者が第一線で活躍する選手・指導者であり、
その射を拝見出来るのも本書の特典の一つであると思います。

不満！
できれば、射癖の矯正法をもう少し細かに実例を交えて解説
して欲しかった。DVDだからこそスローなどで見て射癖の原因
と矯正法が学べればと思いました。
正面の射法と斜面の射法とが紹介してありましたが、正面は
日弓連流（？）斜面は印西派だけだったのが残念でした。紹介だけでも
現存する各流派の射（映像）の紹介が欲しかったです。

全体的に内容が濃く、DVD付きにも関わらずリーズナブルであり、
費用対効果の高い書だと思います。お奨めの一品です。