作品紹介・作家『芥川龍之介』プロフィール

　明治２５年１８９２年３月１日生まれ。昭和２年１９２７年７月２４日没。
命日は晩年の作品名にちなみ、『河童忌』と呼ばれる。日本の小説家。
　主に短編を得意とする。死因は自殺。生後7ヵ月後頃に母が精神に異常を
きたし、とあるので遺伝的に鬱になりやすかったと思われるが、直の原因
として推測されるのは『1927年（昭和2年）1月、義兄の西川豊が放火と
保険金詐欺の嫌疑をかけられて鉄道自殺する。このため芥川は、
西川の遺した借金や家族の面倒を見なければならなかった』←これが大きな
原因の１つだと思います。昔は身内だからと何でもかんでも、ちょっと身内の
力のある人間に責任を押し付けて内々で何事も済ませようとしていたから。
たまんないですね、散々やり放題の人間は後腐れ無く死ねば終わりですが…。
生きるのって大変なことですね。まあ推測ですが。
　実際、芥川龍之介がどの位資産があったのか？それは名声につり合うもの
だったのか？自分のだけでなく他の家族の面倒をこれから先何十年も
見続けて行けるのか？自分以外の何人もの人生の責任をはたして負うことが
出来るのか？などと考えると漠然と将来が不安にはなりますね。
まあ推測ですが。
　芥川龍之介は小さい頃から頭脳明晰で東大卒の今で言う超エリートである。
　大在学中に同じ文豪の菊池寛、他と同人誌、『新思潮』を創刊。
「鼻」が夏目漱石に激賞され、新進作家として華々しくデビューした。

※この本は芥川龍之介の怪奇と幻想の、異色短編集です。
代表的な有名作品とは言いがたいものの、どれも
独自の世界を持つ作品です。

ご注意　第一版より２篇加えた作品になっております。
内容
▼アグニの神
　インド人の魔女の老婆と囚われの美少女。それを助けようとする
書生の日本人青年遠藤と、魔神アグニの神の物語。
▼黒衣聖母
　黒檀で作られたマリア観音には奇妙な伝説があった。
幸を不幸に、不幸を幸にするというものであった。怪奇ロマン。
▼犬と笛
　女のような優しい顔と長い髪をもつ長髪彦=ながかみひこ、は
笛の名人だった。その音色に喜んだ神々が彼に褒美として賜ったのは
犬たちだった。そして市が栄えましたとさ、なお話。
▼妙な話
　これはぜひ脳内で岸部一徳さんの声に変換してお読み下さい。
▼首が落ちた話
　世にも奇妙な、生死の境の物語。傷は生きている！のか？
※改訂版で収録した作品
▼南京のキリスト
　病気をうつされた少女の身に起こった奇蹟とは？
▼（おまけ）鸚鵡
　関東大震災での実話。

を収録。とても読みやすくしてありますので、ぜひサンプルだけでも
ご覧になって見て下さいね。

なお、第一版をご購入の皆様にお願い。
改訂版では旧版で保存した強調表示箇所、前回読んでいた位置、
ブックマークがすべて削除され、注釈の位置も一致しなくなる場合が
あります。このため、改訂版を送付する前に、出版者様に限らず、
改訂版コンテンツの入手を希望するすべてのお客様に対し、事前にご了承
をいただいております。ご了承いただける場合は、その旨と再送希望の
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