巧みなストーリー
★★★★★
四谷怪談のセリフとマンガのストーリーのセリフが結びつく、みごとな演出。この本で歌舞伎に興味を持ちました。
息つけぬほどの密度
★★★★★
この巻では、前巻に続き四谷怪談が描かれます。
市坂新九郎に舞台の上で殺され、伝説になりたいという並木月之助の想いが…。
最初から最後までページをめくる指が止まりません。
あるシーンでは、漫画の中の観客と共に、ぞおっと背筋に冷たいものが走りました。
四谷怪談編でも、新九郎の成長ぶりを見ていくのかと油断していたら、
月之助までどえらいことになっていき、益々この漫画に引き込まれていっています。
また、とうとう梨園の親玉である崋山と、新九郎の後ろ盾の新十郎が顔を合せ
新九郎の話をするのですが、一筋縄ではいかないこの世界。
これからどうなっていくのか不安なような希望が見えたような。
少し前まで、新九郎はもっと情けない子供だったような気がするんですが、
ここの所なんだかカッコいいなぁおい!
興奮しました!!
★★★★★
友人のススメで読み始めましたが、
巻を増すごとにどんどんおもしろくなってきます!!
歌舞伎界の異端児、新九郎がその圧倒的な力で
次々と伝統を打ち破っていく姿に目を奪われます。
第7巻は『四谷怪談』編のクライマックス!
新九郎から放たれる狂気が舞台をホンモノへと変えていきます。
追い込まれれば追い込まれるほど、才能が花開き、凄みを増していく新九郎。
それに飲み込まれていくものもいれば、
新九郎とシンクロして自らもホンモノへと変貌してく人間も…。
もちろん漫画なので、ありえないことはわかっているけど、
この漫画の登場人物は実在している人間がモデルなんじゃないかと思うほど
リアリティがあるので、まるでドキュメンタリーを見ているかのような気持ちになります。
これからの展開が楽しみです!