実体験として、サポセンに電話するときは、電話オペレータを味方に付けた方が絶対に得だ。
一般的に、サポセンに電話する人の過半数は、怒りをぶちまけて、気分すっきりするために電話している。
しかし、ストレス解消のためにわざわざ電話代を払って、見ず知らずの人（つまり電話オペレータ）を不快にさせることがどれだけ不毛なことだろう。
ストレス解消なら、他のやり方を、人それぞれで編み出しておくべきだ。

そう思っているのだけれど、ぼくは少数派だから、電話オペレータになる人は、この本を読んだ方が良いだろう。
怒りまくっている、つまり通常の精神状態ではない人と電話で話をするための心得が整理されているからだ。
しかも、その変な状態の人たちに、物を売ろうというんだから、この本の著者はすさまじい！

部下教育のため購入。初めはハウツウ・トーク本かと思っていたが、実は、コミュニケーション力を磨くための技術を新しい視点から図解している本だと気が付いた。このノウハウは、オペレーターや総務系社員より、むしろプレゼンやスピーチをする場面が多いビジネスマンや管理職に活かされる内容だと思う。教えるために読み始めたのにもかかわらず、自分自身が引き込まれてしまった。題名だけで判断してしまうと、もったいない本なのではないか？