望郷と昭和回顧のひと時
★★★★☆
兵庫の昭和の情景を写真で綴ったものですが、歴史書のような堅苦しさがなく、各ページを眺めて昔を振り返り、懐かしいひとときを過ごせました。
・ 路地裏での子供たちの遊ぶ風景、
・ 戦後高度成長期のレジャー施設や観光地、
・ 山野や海での生活の営み(干し柿作りやイノシシ狩り)、
・ 祭りや盆、入学式、入社式といった文化風習、
・ 港や駅、空港の様子
阪神・淡路大震災時に失われずに新聞会館に残った貴重な写真を記録保存している中の一部が、本書に載せられているとのことです。
阪神・淡路大震災のときに倒壊した阪急三宮駅ビルの写真(昭和52年撮影)もあり、歴史の一ページのように感じました。
また昭和のテレビ、ミシン、氷削機、炊飯器、冷蔵庫、蚊帳、あんかなど懐かしい家電機器や道具類も紹介されています。
数年前に兵庫県に引越してきましたが、自分が生まれ育った故郷に似たような情景もあり、アラフォー世代の自分でも、「子供の頃、こんな風景あったよなぁ(ちんどん屋、路地裏の遊ぶ子供たち)」と望郷の念に浸れました。