抗生物質に興味のある学部学生向けの入門書
★★★★☆
タイトルの通り、抗生物質の生産を中心に据えて記述がなされています。
そのため、合成ルートや製造工程に関する話題に、スパイスとして薬理作用の話や市場に関する話を加えたというスタイルです。
広範囲な物質を扱う分、個々の物質に対して割く分量が薄くなっているので、
専門にやっている人よりはこの分野に興味を持った学部生用の入門書というようなレベルだと思います。
ただ、参考文献もしっかりと載っていますので、興味の足がかりとしてはなかなかではないでしょうか。