【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:佐々木丸美/著 出版社名:東京創元社 シリーズ名:創元推理文庫 Mさ4-2 発行年月:2007年02月 関連キーワード:ミズ ニ エガカレタ ヤカタ ソウゲン スイリ ブンコ M-サ-4-2 みず に えがかれた やかた そうげん すいり ぶんこ M-さ-4-2、 トウキヨウ ソウゲンシヤ トウキヨウソウゲンシヤ 5147 とうきよう そうげんしや とうきようそうげんしや 5147、 トウキヨウ ソウゲンシヤ トウキヨウソウゲンシヤ 5147 とうきよう そうげんしや とうきようそうげんしや 5147 いとこ三人の死の秘密をいだく“崖の館”。財産目録作成のため再び集った涼子たちだが、招聘した鑑定家は予定より一人多く来た。招かれざる客の目的とは。奇妙な緊張を孕んだまま迎えた一日目の夜、聖書を携えた少女が館に保護された。以降、人知を超えた出来事が館で立て続く。幻視的世界の神秘を纏い繰り広げられる密室劇は終局に至って驚くべ
幻想の物語
★☆☆☆☆
1978年に出た単行本の文庫化。
2007年には東京創元社からも文庫化されている。
『崖の館』と『夢館』のあいだに挟まれた、シリーズの第2作。
前作を読んでいないと、まったく話に付いていけない。かならず順番に読むこと。私はうっかり本書から読んでしまい、非常に苦しい思いをした。
いや、正直に言えば、順番に読んだとしても、きちんと内容を理解できるかは疑問。全編が幻想的で内向的な語りで構成され、きわめて読みにくい。事件の展開やトリックも普通のミステリとは文法を異にするもので、読んでいてしっくりこないし、読み終わっても納得できない。
それなりに作品数のある作家だが、どういう点が評価されているのだろうか。私にはちょっと分からなかった。
個人的にきつかった…。気持ちの変わりように
★★★☆☆
「崖の館」に続く、佐々木丸美、館三部作の二作目
前作でいとこを三人亡くした館に、財産目録作成のため四人の鑑定家が招かれた。だが現れたのは五人。
聖書を抱きしめて現れた少女、書き置きを残して密室で命を落とした鑑定家。
不可思議な謎の結末は。
読んでいる途中、心が痛かった。探偵小説的な部分ではないところに。
主人公にとっての心の変化は、他のある人物にとって、非常に残酷に思えたので。そのため、この小説内のリアルを感じることが出来たのですが。
探偵小説的な部分では終盤、江戸川乱歩のある短編をヒネリを加えて出してあるように感じました。
この作品ならではの設定だなと思いました。
水の様な透明感。
★★★★★
かなり哲学的な事を書いてありますし、決して簡単な言葉に置き換えている訳ではないのですが、
すんなりこの世界に入り込む事が出来る絶妙の文章です。他では到底味わえない「気持ちいい」
とすら感じてしまう読書経験を得ることが出来る本です。
難点を挙げるのならば、前作『崖の館』を読んでいないと、今作でメインになっていないキャラ
クターの言動がよく判らない事でしょうか。深刻ではありませんが多少のネタバレもあるので
これから読まれる方は是非前作から読んで欲しいと思います。
『館』の世界に引き込まれて・・・
★★★★★
『館』三部作の二作目に当たる本書。
一作目の『崖の館』を読んだ時と同じく、
ふと気付いたら、独特の世界に入り込んでいた。
涼子の心の動きにも切なさを感じながら、
懐かしく自分自身の青春を振り返させられたり。。。
今作は一段と精神世界・心理学などへの深い描写が多く、
色々なことを考えさせられた。
館、海、波、ロマンス、そしてミステリー。
どっぷりと佐々木先生の世界に浸かってしまいました。
(その心地好いこと!)
『館』シリーズ2作目
★★★★☆
「崖の館」に続くシリーズ二作目。
舞台も同じ、登場人物もそのまま(もちろん新登場人物もいるけども)なのだが、雰囲気が前作とはガラリと違っている。白い靄のような人影(幽霊?)が徘徊し、登場人物たちの語る不思議な話や怪談話、超常現象と、「崖の館」では美しくもはかない「あやし」の場だった館が幽気ただよう「怪し」の館となっている。
また、登場人物が宗教や哲学、輪廻転生などについても語り、神秘主義への傾向が読み取れる。密室での盗難や殺人がおこるのだが、この事件も超常現象というか、現在まだ一般には認知されていない(と思われる)手段でおこされ、解決でも似たような方法がとられるので、好き嫌いがハッキリとわかれるのでは?私はそのようなうさん臭い話しが大好きなので、とても楽しめました。