~3人の男と1匹の犬がテームズ川をボートで遡上する話である。
「ぼく」は世の中のありとあらゆる病気の殆どに罹患していると思い込んでいたが、
医者の勧めもあり、気分転換のためボートに乗る。
「コミック・ソング」は少々きついジョークだが、「魚についてのエピソード」は
いかにも釣好きのイギリス人らしいエピソード。
「湯沸かしポット」は見つ~~めているとなかなか湧かないので、
紅茶など飲む気はさらさらないといった風情でそっぽを向いていた方が
早く湧くのだそうである。この辺りの件は個人的には大好きである。
現代であれば、エンジン付きのナローボートで川上りでも川下りでも楽勝である。
が、ロックの苦労は当時と変わらない。
なにしろロックは100年前から進歩していないのである。
~~食生活もあまり変わっていないようで、
読んでいて100年以上も前に書かれた小説とはとても思えない。
読みやすい翻訳であるが、私には一部意味が分かりにくい部分があり、
それが訳によるものなのか、原文によるものなのかは分かりません。
まぁ、これは細かい話であって大筋には影響のない程度です~