アート系のタロットということで、コレクション、観賞用にと思って買ってみました。

　ほかの皆さんが仰っているように、非常に美しいです。確かに、紙は薄いほうですね。けど、これは利点でもあって、その分シャッフルしやすくなっています。紙質、印刷の質、悪くはありません。むしろ良いです。
　
　私は絵心のない人間なのでこまかいことはわかりませんが、一枚一枚良くできているのではないかと思います。...調とか、...風のようなパチモンくささがなく、なかなか本格的です。

　カードに絵が描かれた人物はみな内面に何かを隠し持っているようで、美しい人もそれほどでもない人も、そこはかとない不健康感を漂わせています。それとゴールドのきらびやかさとがあいまって、見ているうちに、心の奥底をゆっくりとかき混ぜられるような感じを覚えます。

　(オカルトに対してそんなにシンパシーはない人間なのですが)実際に使ってみると、何か不思議なカードでした。ただの偶然かもしれませんけど。

　結局、実際、毎日使うようになりました。シャッフルで傷むような気がしたので、保存用にもう１セット買ってしまいました。

　ここ二ヶ月ほどで集中的に数十点のタロット・デッキを見ましたが、自分的にはベスト5の中に入るものではないかと思います。お勧めです。

いろんなタロットカードをネットで購入して、初めて『当たりだな』と感じた一品です。

美しくオカルト調のクリムトの画風がかなり自分好みでした。

ただ、癖があり、実占にはあまり向かないかも？？

紙が薄いし・・・美しいカードを汚したくないので、観賞用と決めています＾＾；

紙質は、BOTTICELLIタロットとほぼ同じでツルツルさらさら、マットな仕上がりで大変美しいです。また、男性同士が抱き合った絵、やせ細った女性が妊娠している姿等個性的で官能的でもあります。しかし、クリムト好きな人でなければ、正直お勧めできません。それは絵柄が、全体的に怖く、女性も栄養失調状態の裸体で、決して”美女”ではないからです。意外でしたが、血生臭いカードはありませんでした。

ゴールドが多く使われとても美しいカード。クリムトの絵を基本としていますが、クリムトの一部を使用している「ふう」であり、顔などの細部は違います。クリムト好きな私としてはカードの解釈と画家の絵に対した思いに相違が見られ納得がいかない部分もありますが特殊な場合の実践に使います。全体的にネガティブ感の強いカードで、依頼者の波長がそれに準ずるような精神的な病を抱えている場合、あえて使用することがあります。

全絵札。

クリムトの絵は実物を加工して(誰かが原画を模して一から描いている模様)使用していますが、当然一目でそれと分かります。

風景画が一点と、他はほぼ人物画で、未完成だったものには加筆がされており、これもなかなか良い出来だと思います。
ヒエロファントには1912年頃に撮影された彼の写真が使われているのが面白いです。

使用された絵の数は50点以内でしょうか、一枚の絵を部分的に切り取って、複数のカードとしている事がよくあります。

カードサイズは120×65mm、厚さは78枚で25mm、手触りはさらさらとして、カード同士は直ぐに離れて扱い易いです。
ただ、確かにシャッフルするのが勿体なく感じられてしまいますね。

それから、大アルカナの順番と人物札の名称がライダーウェイト版とは一部異なります。

気になったのは、使用された絵画のタイトルが何処にも明記されていないこと。それ以外は満足し、購入してとても良かったと実感しています。