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戦略経営バイブル

価格: ¥2,310
カテゴリ: 単行本
ブランド: PHP研究所
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戦略理論とフレームワークの辞書。それぞれの解説にコンテクストと深いケース分析があれば尚良かった ★★★☆☆
構造分析はファイブ・フォース分析や事業のライフサイクル分析、戦略論はポジショニング・アプローチからバーニーの資源ベース・アプローチ、フレームワークはBCGの製品ポートフォリオ管理からVRIOフレームワーク等々、各論・詳細は専門書に譲りながら、確かに頻出する分析・思考法を幅広くよくカバーしている。

しかし通読して、腹に落ちた感じがしないのはどうしてだろうと思わざるを得なかった。私自身の貧しい理解能力や実務経験不足のせいかもしれないが、少し考えた上での意見は以下の通り。

まず、多くの内容がコンテクスト無しに並記されていること。各々の戦略理論が構築された背景には思考のフローがあり、また、それらが抽出された基となる現実のケースにも物語がある。本書では、そのようなコンテクスト無しに多くの理論とフレームワークの概説が並ぶため、本文を読んでいても目次を読んでいるような気分になってしまう。

次に、上記の点と関連するが、実例にあてはめた解説が乏しいこと。経営学では頻出のPC業界のバリューチェーンから身近なシャープの事例まで、確かに様々な実例が引用されてはいるものの、その殆どが数行から一段落程度の記述であり、実例が戦略論でどのように分析されるのかが深掘りされていないため、単なる事例紹介にとどまっている。

冒頭の通り、著名な理論とフレームワークがよくカバーされているだけに、それらが体に染み込みにくい本書の構成が惜しく感じる。

事業戦略の立案はそんなに綺麗にできるものではないと自身で認めながらも、現場の事業リーダーに有用な理論とフレームワークを整理して提示しようとする著者の熱意には敬意を覚える。「事業戦略は、誰が、いつ、どこで、どのように作成したらいいのか、そして、どうやって組織を動かして成果を上げたらよいのか、というプロセスや場のマネジメントについて別途執筆する予定」とあるが、次作に期待したい。
事業を俯瞰し、戦略を考える際の必携書 ★★★★★
世の中に戦略と名のついた書物は多いが、これほど網羅的かつ実践的に説明された書物は珍しい。

戦略は、あくまで道具であり、現実を切り取るフレームにすぎないが、その戦略の考え方、その道具やフレームをどう使うかについてもコンパクトにわかりやすく解説されている。また、随所に引用されている事例も、日本の読者に馴染みのある企業の事業を取り扱っているのでイメージがつかみやすい。

また、この書物で紹介されているフレームやマトリックスは、私がとあるMBAコースで習得したそれが全て網羅されている。MBAにも色々あるが、筆者が英国系の大学院でMBAコースの教授をつとめているだけあり、この本で紹介されているフレームやマトリックスは道具として相応の内容であると言える。

事業部長等の責任者、或いは事業を俯瞰的にみたいと考えている人に最適の書である。
企業の実務の人にこそ、読んでほしい ★★★★★
レビューを見て、プロのコンサルタントが読むような本なのかな、とちょっと手を出しかねていました。
でも、読んでみると、図がたくさんあり、手順(質問してみましょう)など具体的に書かれていて、わかりやすいです。
もっと一般的な企業の方が1冊手元において、参考書にしてもいいんじゃないかなと思って書きました。
いわゆる研究者の本では実践的ではないし、戦略に関していい本って少ないです。これはお薦め。
戦略コンサルも唸るコンテンツ ★★★★★
小生某外資系戦略コンサルティングファームに勤務しております。戦略立案は得意技でありますが、ライフワークでもあります。この範疇においては日本でも有数のポジションにいると自負していますが、そんな私から見ても悔しいぐらいよく整理、吟味、構成された一冊です。恥ずかしながら小生も今更ながら学ぶことが多くありました。

書籍のためコンテンツ各々の深さには紙幅上限界があることは現役コンサルタントであれば即時に理解できますが、秀逸な点はその網羅性です。戦略構想、戦略実行、戦略監査と戦略プロセスはこの3フェーズのサイクルを循環させることに尽きるのですが、各フェーズで留意すべき条件、前提の考え方、フレームワークは合理的かつ万全に網羅されています。

考える枠組み・視点は万全に備わっています。この枠組み・視点を用いて読者の所属する企業、ひいては業界発展に役立ていきましょう。
戦略担当が『使える』一冊 ★★★★★
戦略について独学である場合には他の文献が必要。
この本は勉強用ではなく実用書として、戦略構築において網羅的に必須アイテムを記載している。
勉強用としては、本書を基に専門書や学術書などを当ることをお勧めします。

事業責任者や戦略担当には、自分の描いたストーリーを見直し、更にブラッシュアップすることのできる一冊。
抜け洩れのチェック、戦略の評価、最短でのステップ作りに必要な事項の全てが網羅されている。
特に定型で予算や実行計画を書いていて、その行き詰まりを感じているならばお勧めの本。
欧米のトップ企業では当然のアプローチが網羅されているので、そのギャップを感じている事業責任者は必読です。