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Live

価格: ¥2,090
カテゴリ: CD
ブランド: Nonesuch
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曲によってソロが散漫なのが残念 ★★★☆☆
 うーん、みんな褒めまくってるから、何かレビュー書き難いなあ(苦笑)。まず最初に、所謂「ジャズ」の音の枠からはみ出てるこの人の音って、僕は基本的に支持してるんですよね。でも、以下の2点が気にったので、星は渋目につけました。

1)oasisのカヴァーから始まるのは僕も驚いたけど、ほら、ピアノ弾けるようになった子供って習ってるクラシックとかの曲以外に、アニメの主題歌やら歌謡曲やら友達に弾いて聞かせたがるじゃないですか。この人のカヴァーセンスって、そういう素朴な「こんなのもできちゃうんだよ!」的な感性によるものだと思うんだけど、残念ながら少なくとも本盤の非ジャズ系(っという言葉の定義はさておいて)の演奏にはモダン・ジャズの方法論/文法自体に揺さぶりをかけるような斬新さが欠けているように思う。「興味深いカヴァー」で止まっちゃったというか。期待値が高いだけに単に面白い選曲に満足できなかった僕はワガママなんでしょうか?

2)あともう一つ、肝心のピアノソロが曲によっては散漫で聴いてて辛い。皮肉なことにジャズの枠にこだわっていない、この人らしい曲の方が特にデキが悪い。リズム隊にかなり助けられてるように思う。(注、これは彼のプレイ・スタイルが僕にフィットしないということもあるかも。ちょっと指が重たく感じる時があるんだよな。)

 結局、最新作「Highway Rider」(2010年)ではジャズ・ピアニストの枠を超えて、オーケストラ・コンポーザー/アレンジャーとして大飛躍を見せたけど、この人の資質って案外そういう方面に強みがあるように思いますね。きっと、本人自身がシンプルに綺麗なピアノの音を響かせること自体に向けて興味がどんどん広がっていっている過程で、僕らもそういう聴き方が一番楽しめるのだと思うけど、そうやって自由度を求めていくと、ジャズ・トリオという編成と音のフォーマットが窮屈になっちゃうというか。そういう窮屈さの片鱗が既にこのライブの段階でも出ている気がするんですよね。
新生トリオを存分に感じ楽しめます ★★★★★
 とても充実したいいアルバムです。2枚組なのでかなりのボリューム。疲れるぐらいです笑。録音状態は今までのライブ盤のなかで一番いい気がします。臨場感がとても伝わります。ブラッドメルドーのライブ盤をこれから何か買おうかという方には間違いないと思います。数年前に来日したトリオを見に行きましたが、そのときもワンダーウォールを演奏してました。そのとき感動したのがプレイバックしました。これだけのアルバムだから数年はライブ盤はでなそうですね。
とにかく最高です。 ★★★★★
Bill Evans TrioのVillage Vanguard Liveに匹敵する歴史的名演です。こんな濃密な2味組で、この値段はタダみたいなものです。全Jazzファンにお勧めします。
朴・醸・艶・驚・喜 ★★★★★
Disk2の3,4ですかねえ。
3はけだるい雰囲気のテーマで始まります。スローな曲です。アドリブに入ってもはじめのうちは短いフレージングが続きます。右手の音数が少ない分メルドーの特徴的なバッキング際立ちます。重心が前でも後でもなくinというのでしょうか。よくわかりませんが、それが、無骨で朴訥な雰囲気を醸し出します。そうこうしているうちに、ブロックコードは影をひそめ、左手は一定のパッセージを繰り返し始めます。気がつくと、右手は饒舌になっており、さらに左手も独立したメロディーを随所に見せ始め、控えめの対立法が始まっていることに気付きます。10本の指は、何層にも重なる分厚い音の波を浴びせかけ、僕の心に高揚をもたらします。来るぞ来るぞ、という感じで、毎回同じところで感動に浸ります。
4は理屈不要の楽しさ・喜びが躍動してます。こんなスカッとするメルドーは聞いたことない。
ヴィレッジ・ヴァンガードでオアシス ★★★★★
2006年10月11-15日、ニューヨーク、ヴィレッジ・ヴァンガードでライヴ録音。ジェフ・バラードが入ったニュー・トリオでの演奏で、プロデューサーもブラッド・メルドー自身。マット・ピアソンの呪縛から離れたブラッド・メルドーの世界が展開する。

なんと言ってもぼくはオアシスの『Wonderwall』をまず推したい。ノエルのボーカルの魂がブラッド・メルドーの左右独立非対称のピアノに乗って展開する。原曲を愛聴したものしかこの演奏の凄さは解るまい。これぞブラッド・メルドーだ。これをジャズの殿堂、ヴィレッジ・ヴァンガードでやってしまうところに拍手である。そしてほぼ2時間のライヴが2枚組のCDに濃密に詰まっている。メルドーのオリジナルが5曲。それ以外が8曲。いずれも素晴らしい。