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フィッシュストーリー

価格: ¥1,470
カテゴリ: 単行本
ブランド: 新潮社
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【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:伊坂幸太郎/著 出版社名:新潮社 発行年月:2007年01月 関連キーワード:フイツシユ スト-リ- ふいつしゆ すと-り-、 シンチヨウシヤ シンチヨウシヤ 3162 しんちようしや しんちようしや 3162、 シンチヨウシヤ シンチヨウシヤ 3162 しんちようしや しんちようしや 3162 「なあ、この曲はちゃんと誰かに届いてるのかよ?」売れないロックバンドが最後のレコーディングで叫んだ声が時空を越えて奇蹟を起こす。デビュー第一短編から最新書き下ろし(150枚!)まで、小気味よい会話と伏線の妙が冴える伊坂ワールドの饗宴。
文章で「一発録り」の雰囲気を味わえる ★★★★☆
4つの短編集のうち後ろ2つ「フィッシュストーリー」「ポテチ」がよかった。

「フィッシュストーリー」>映画を観たあとに読み出したので、「このエピソードは映画のあのシーンか」「映画のあの台詞はこんな文脈に入っていたのか」などと双方向に思い出しながら楽しめた。

バンドの一発録りのシーンが忘れられない。文章だけの描写なのに、その場の空気を感じるというか、映画のシーンをいい意味で補ってくれる。曲がキーとなった小説、映像化で変な演出が入ると、一瞬で小説の雰囲気が崩れてしまうように思う。この映画にはそれがなく、緊張感が保たれていてよかった。

「ポテチ」>会話文がひたすら続き、その言葉で主人公の性格を描ききり、読む側もそれに慣れたころに、(言葉の無い)仕草だけを書かれて感動をもらえる。おそらく今の多くの大人がそうであるように、野球観戦で気分が盛り上がった経験があれば、共感できるのでは。
絶妙のセリフ回し ★★★☆☆
 作風の変遷を味わえる短中編集ですね。個人的には軽妙さを増した後半の2編が好きです。伊坂さんの作品に関しては、どうも初期の作品はなんか気障っぽさを感じて、言い回しやエピソードが「どうよ、うまくヒネレてるでしょ」って主張しているようでなんか鼻につく感じがしてしまうんですけど、最近の作品については同じヒネリでもうまく物語に練りこまれ均らされていて読んでいて嫌味を感じません。
 この本の4つのお話の中で一番好きなのは最後の「ポテチ」ですかね。ストーリーはともかくキャラ設定とセリフ回しがとにかく楽しい。好きなところはいっぱいあるんですが特にキリンのとこと万有引力。「発見しなくても元からあるよ」ってところ、お母さんのキャラを見事に使った絶妙の一手と感じ入りました。逆に物語の根っこに流れるちょっと切ない伏線が邪魔に思えました。なんか謎の伏線をいれないと気が済まないのかもしれないけど、個人的には、ただ野球のヒーローに強く憧れた男の物語というだけのほうが、作中人物にシンプルに愛着を感じられて良かったかなと。
 フィッシュストーリーも味わいのあるお話でしたが、こちらのほうは逆に、この作者だからこそもうひとつふたつ追加でエピソードが絡まるのを期待してしまいました。
ミステリというには物足りないが、伊坂節は健在。 ★★★☆☆
デビュー作から6年間の間に出された短編と書き下ろしを加えた短編集。最初の「動物園のエンジン」や「サクリファイス」はミステリっぽいが、後半の「フィッシュストーリー」「ポテチ」は伊坂節のHeart warming storyになっている。残念ながらどの作品も今ひとつの内容だが、伊坂らしさはでていると思う。
黒澤好きにはたまらない ★★★★★
あの愛すべき泥棒(或いは探偵)黒澤がついに主役に。
私にとって、これだけで十分な購入理由になりえた。読んでみて思ったのは、やはり伊坂幸太郎は伏線の張り方が上手い作家であるということ。思わず嘆息。彼の頭の中では一体、何手先まで考えて物語を構築しているのであろうか。読者は作者の手腕に、ただただ身を委ねるだけである。いや、いっそここまで鮮やかに魅せられてしまうと快感である。思う存分酔ってしまえばいい。
評価の難しい短編集 ★★★☆☆
評価の難しい短編集です。
やはり著者の小説の面白さは、時間を上手く使って意外な展開を見せることにあると思います。そういった展開を見せた「フィッシュストーリー」以外はイマイチと感じました。
が、他の方のレビューを読んでみると、いろいろと評価は異なるようで、結局は好みの問題かなと思った次第です。