【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:秀香穂里/著 出版社名:徳間書店 シリーズ名:キャラ文庫 し2-9 発行年月:2007年01月 関連キーワード:ノンフイクシヨン デ カンジタイ キヤラ ブンコ シ-2-9 のんふいくしよん で かんじたい きやら ぶんこ し-2-9、 トクマシヨテン トクマシヨテン 5229 とくましよてん とくましよてん 5229、 トクマシヨテン トクマシヨテン 5229 とくましよてん とくましよてん 5229 週刊連載でトップを獲れば、作品が映画化!?小説家の吉井に、そんな大型企画を持ってきたのは、大学時代の恋人で編集者の神尾。しかも性描写が苦手な吉井に、官能物を書けと迫ってきた!!一方的に振ったくせに、今度は強引に執筆を迫る神尾に、過去の執着を呼び覚まされた吉井は、「それならお前が官能を教えろ」と条件を出す。ところが神尾はためらわずに吉井を激しく抱いて…。
劇中劇ならぬ、小説中小説が印象的
★★★★☆
週刊誌編集者×恋愛小説家
強気発言が多く、傲慢な一面もあるが、本質は生真面目で実直。攻・神尾
一途で脆い。心の裡に秘めた情熱を、臆病さゆえ出すことができない。受・吉井。
恋愛小説家の吉井が描く世界は、切なくも清廉な恋物語。
そんな吉井へ週刊誌での連載依頼が。。
その担当者としてやってきたのは、6年前に別れた人・神尾だった・・・
大学生の頃に出会った二人。
当時の吉井は神尾が全てで、彼だけが自分の世界で、本当に溺れていた。
まだ若かった神尾には、吉井のその想いの深さが受け止めきれず破局。
別れ話の際に神尾が告げた言葉は、あまりにも痛い。
吉井は神尾のことが好き過ぎて、溺れて寄りかかり過ぎていたのかもしれないけど、
恋に恋してただけじゃないのか、みたいな発言は酷いですよ..
そして、6年の月日が流れ再会した二人。
6年ぶりに見た神尾は、吉井の心を大きく揺さぶる。
連載を受ける受けないの話の最中、勢いで、
性描写も書けというなら神尾がその相手をしろと言う吉井。
それから二人の関係が始まるのですが・・・神尾はちょっとズルい気がする。。
神尾も神尾なりに、臆病で慎重になってる部分もあるとは思うけど。。
結局、連載を受けた吉井の書く物語の主人公と相手の男性が、
吉井と神尾の心情にリンクしてる部分があって、これには引き込まれました。
作中作とのリンクが面白い
★★★★★
学生時代に恋人同士だった二人が作家と編集者として再会し、『作品のために』という名目で身体を重ねることに……というストーリーです。
編集者の神尾の方が結婚指輪をしていたということで、それについて確認も取らずに勝手に嫉妬している光はちょっと一人でうだうだしすぎじゃないのかなーと思いながら読んでいましたが、光の書く小説内の、不倫をしている主人公の葛藤と重ね合わせて進んでいくストーリー展開が面白く、その主人公にはどんな結末を迎えさせるのだろうと光と一緒に悩みながら一気に読まされてしまった感じでした。
作中作は本当に面白そうで、若い女性には共感しやすいものだと思うし、主役二人の関係は、光が自身のデビュー作のラストについて語った通りの印象のものとなりました。また、光が最後に神尾に送ったメッセージが、この小説そのものとリンクしているところが面白くて、思わず該当の箇所を読み返してなるほどと感心しました。神尾もそのメッセージに気付いた時、さぞ唸らされたことでしょう。二重三重になっている構造が上手くリンクしている作品だと思います。
あと、ライバル小説家の伊川と、その編集者の古嶋のキャラや設定がBL的に非常においしく(笑)、イラストもやけに格好良く描かれていたのが印象に残りました。そちらの方のスピンオフ作品もぜひ読んでみたいです。
切ないラブと、火花散る編集×作家が二重丸!
★★★★★
秀さんの書かれる物は、男が仕事をかけて真剣に渡り合うドラマが魅力的ですが
今回の編集×作家は、最高でした。さすが同業者が作家を書くモノは違いますね。
作家業の魅力・苦しみ等を通して、光(受け)が生き生きと描かれてて、光は魅力的でしたねー。
編集の慎一も、ちょっと強引だけど優秀な編集で。
ラブも良かったです。結婚指輪はめてきたりして、攻めの慎一はヤキモキさせてくれるんですよ。ちょっとズルかったりして。でも、光への愛はビシビシ伝わってくる。
対する光は一途です。切ないんですわ、これが。
エッチが濃いと言うより、心情的に深く描かれたラブでした。こういうのも大好きなので、堪能させていただきました。
うーん。不満
★★☆☆☆
別れた理由が曖昧です。重いって何それ?不安だから重いんでしょ。体を繋げた後、受はグルグル。近況報告の時恋人は面倒と言って、何故お前(攻)がムッとする?所々攻の傲慢さが、懐古する大学時代のいい人、誠実な感じとギャップがあり違和感を感じます。せめて大学時代も自分勝手で傲慢な感じだったら、納得がいくのに…。攻の心情がイマイチ分かりづらく、不満を感じます。
受視点だからでは納得いかず。
またもや働く男 やけぼっくいに火がついた?!?
★★★★☆
編集(慎一)×作家(光)ネタ
6年のブランクを経て、仕事として再会した2人・・・
どのような経緯で別れ、又どのような理由で体を重ねることになるのか・・・
慎一の薬指に輝く指輪の重さも、ストーリーに深みを出してくれています!
光のかく作品と並行して、主人公への感情移入の仕方と光自身を重ね合わせた描写で物語は進んでいます
「別れなければいけないと思う気持ち」と、「絶対に離れたくない」と思う情動の板ばさみには、思わず胸が切なくなってしまいました・・・
一途な光、6年の歳月を経て多分に成長し大人の魅力と包容力を兼ね備えて登場した慎一、そんな2人のやけぼっくいに火がつく過程が、とても面白かったです!!!