本書は、17世紀を代表する画家 レンブラントの作品34点を集めた作品集です。光と影の魔術師と呼ばれるレンブラントは、暗い画面構成の一部に光を当てて強調するルミニズムという技法を使った作品を多く残しました。私生活では浪費癖がひどく、膨大な収入があったにもかかわらずそれ以上の支出を繰り返して、晩年はかなりの貧乏生活を送ったと伝えられています。どうぞ、レンブラントの描く光と影の世界を存分にお楽しみください。


目次

　フランス・バニング・コック隊長とウィレム・ファン・ラウテンブルフ副隊長の市民隊
　フローラに扮したサスキア
　ガニュメデスの誘拐
　ダナエ
　窓辺の少女
　放蕩息子の帰還
　風車
　エウロペの誘拐
　屠殺された牛
　ペリシテ人に目を潰されるサムソン
　織物商組合の幹部たち
　ベルシャザルの酒宴
　ホメロスの胸像を見つめるアリストテレス
　ヤン・シックスの肖像
　水浴する女
　バテシバ
　ヨアン・デイマン博士の解剖学講義
　アトリエの画家
　放蕩息子の酒宴（レンブラントとサスキア）
　自画像
　ゼウクシスとしての自画像
　水浴するスザンナ
　長老たちに脅かされるスザンナ
　イサクの犠牲
　エマオの晩餐
　キリストと姦淫の女
　キリストの神殿奉献
　三十枚の銀貨を返すユダ
　キリスト昇架
　十字架降下
　賢者の対話（聖ペテロと聖パウロの会話）
　聖ヤコブ
　ガラリアの海の嵐
　天使のいる聖家族