ツルゲーネフ作品集
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ツルゲーネフの半自伝的な小説「はつ恋」は、作者が生涯で最も愛した小説と言われています。訳者である神西清さんの解説も合わせて収録しました。
また、二葉亭四迷が言文一致の黎明期に翻訳した「あいびき」を、現代語風に改めた上で、収めました。
はつ恋
40歳代となった主人公ウラジーミルが、自分の16歳の頃の初恋について回想し、友人たちに向けてノートに記した手記という形式となっている。
まだ若い主人公がコケティッシュなヒロインに弄ばれるなどの非道徳的な内容を詩的な美しい文章で描く。
あいびき
ロシアの農村に取材した散文詩風の短編小説集「猟人日記」の中の一編で、若い男女の心理の機微を自然の移ろいを背景に爽やかに描いている。
言文一致の黎明期の翻訳のため、漢字や仮名の使用方法が現在と異なりかなり読みにくいため、漢字は新漢字に直し、仮名の使用方法は現代風に改め、読みやすさを追求しました。
(例) 「アクーリナ」(人名をかぎカッコでくくる)→アクーリナ
「おや何にも見えないよ」トいった。 → 「おや何にも見えないよ」と言った。
シゲシゲ視詰めた → しげしげ見つめた
いッた → 言った
(古典教養文庫について)
古典教養文庫は、日本のみならず広く世界の古典を、電子書籍という形で広めようと言うプロジェクトです。以下のような特長があります。
1、読みやすいレイアウト
文章のまとまりを、適切な改ページで区切って、Kindleはもちろん、iPhoneやAndroidなどのスマートフォン、iPadなどのタブレっトでの読書に最適化しました。また、詩の一編一編など、小見出しにも索引を付けましたので、目次から直接アクセスできます。
青空文庫をベースとしている場合も、適切に処理してありますので、そのまま青空文庫の物をダウンロードして読むよりも格段に読みやすくなっています。
2、美しい表紙
プロのデザイナーによる美しい表紙をつけました。書籍と関連づけられた美しい表紙で、実際の本を読むような感覚に浸れます。
3、スピーディーな改版
紙の本と違い、誤植の修正や改訂などすぐに対応でき、刻々と進化を続けます。
4、手に入れやすい価格
古典教養文庫は、一番高い物で300円で、そのほとんどが100円となっています。