Japan Rising
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日本はいま、大きな転換を目前にしている。50年以上にわたる国家的な平和主義と孤立、そして「失われた10年」と呼ばれる1990年代をくぐり抜けた日本は、静かに、そしてひそかに目覚めつつある。21世紀の戦略的闘争の主役に躍り出ようと日本が身構えているいま、その動機をめぐる重大な疑問が生まれている。国際組織での日本の役割に影響を与える駆動力は何か? 世界政治の新たな状況に対する日本の反応を説明するうえで、役に立つ典型的なパターンはあるのか?
日本の特性や目的をめぐるアメリカの理解は、せいぜいよくても薄っぺらという程度だ。アメリカはたびたび、外交政策における日本の存在を過小評価してきた。日本が活力と国際貢献の兆しを見せはじめたいま、日本を駆り立てる原動力を理解することがいっそう重要になっている。『Japan Rising』では、著名な日本研究者ケネス・パイルが、現代の日本に見られるとりとめのない戦略をつなぐ共通の糸を見つけだしている。日本がなぜいま台頭してきたのか――そしてこれからどうなるのかを理解したい人には必読の書だ。