読む人を選ぶ概論書
★★★☆☆
この一冊にそれぞれの領域の一冊分程の内容とボリュームです。
従来の概論書とはボリューム、コンセプト、内容が大きく異なります。
古い理論や歴史など今はもう必要でないであろうというものはあっさり
削られています。勿論古今東西の重要事項はそのまま残してあります。
一言でいえば「新しい知見を踏んだ、リアルタイムな心理学」といった
感じでしょうか。科学は数年もすればどんどん進化していきます。
内容はハイレベルなので想定されている読者対象は大学の心理学科の学生、
及び、院生レベルの方か、心理学を教養として今までよりもっと新しい知
見も含め深く知りたい、研究したいという知的好奇心の旺盛な方だと思いま
す。実際、心理学を学問として本当に好きでなければ読むのはかなり苦痛を
伴うだけでなく、価格も高いので買う前には実際に本屋さんに足を運ばれて
立ち読みすることをお薦めします。印象としてはあまり、院試など試験対策
には向いてなく、覚える勉強より、読み物として理解して楽しむ感じの概論
書です。結論としては自分が心理学をどう捉えているかどうか、レベルとし
て丁度いいか、知見を深めたいかなどの動機によって価値ある面白い本にな
るか、買ったところで退屈し、無価値な本に分かれる本です。
万人受けするタイプではないので購入の際にはよく吟味しましょう。
門外漢でも読める専門書
★★★★★
この本は、心理学の基礎を押さえるための専門書として書かれたもので、
読者層としてはもちろんながら心理学を専攻する学生を想定している。
が、二色刷りでメリハリのある記述で、心理学を専攻していない者でも読
みやすい内容になっている。
心理学の入門書というと、200ページ前後の薄い本が多く、心理学とは
何ぞやということを知りたい者にとっては、何となく物足りない印象を持
つものが少なくない。門外漢ではあるが、心理学というものをもっと深く
知りたいという者には、この本をお勧めしたい。内容が盛りだくさんで、
分量も多く、簡単なものではないが、専門書であることを踏まえれば、こ
れでもかなり読みやすい。
この本は、新しいものであるため、最近のトピックスを取り上げている
ところもよいが、何と言ってもカウンセリングについて、頁を多く割いて
いるところが非常に評価できる。概説書で、カウンセリングの方法まで取
り上げたものは他にないだろう。わずかではあるが、解決指向型アプローチ
にも触れており、幅広くカウンセリングの方法をカバーしていることがわ
かる。
心理学を専攻する学生に限らず、幅広く読まれてよい一冊である。
歴史も載った臨床を考えた本
★★★★★
精神学的実験が体系別にその歴史が紹介されています。病理学や薬理、解剖学図を勉強した後だとすんなり読めるのではないでしょうか。心理療法士のしてくれる療法に何れも欠けることのない基本が網羅的に述べてある気がします。PCになりたい人にはオススメだと思います。
概論書・・・
★★★☆☆
他の方もおっしゃっている通り,日本ではこんな概論書は他にはないと思います。
色々な面が網羅されており,概要を知るという点では良いと思います。
とても見やすいですし,説明もわかりやすいです。
ですが,私にはとても物足りなく感じます。
心理系大学院試の勉強のために,活用しようと購入しましたが,
概論書はやはり概論書であり,どうしてもあと一歩進んだ部分がほしいと思う点も多々あります。
この本も良いけど,この本だけじゃダメという感じなので☆3つにさせていただきます。
見にくいなぁ
★★★★☆
参考書としてはかなりいい出来だと思います。
しかし、素人が読むには少し というかかなり難しいです!
この本で心理学を理解しようとするならば、何回も読み直すことですね。