ペットを失った哀しみを積極的に癒したい方に
★★★★☆
愛らしいペット達は、子供にとっては命の大切さを教えてくれる友人・兄弟になったり、災害で心に傷を負ったお年寄りには、ペットに触れることで、生きる心の支えになったりするほど、心を癒してくれます。
ペットの存在が自分の心の中で、すでに家族同様、自分の分身のように感じている人にほど、そのペットの死は余りに大きく、嘆き悲しみ、喪失感の痛手はかなり深いものになります。突然の事故の場合などは自分をずっと責めかねません。
家族として、友人として、どう声を掛けてあげれば良いのか、周りの人も戸惑う場合もあります。
最終的には自分で乗り越えるしか無いのですが、その癒しのプロセスの手助けとして、ペット霊園で長年働いた経験を活かし、著者のエレイアはスピリチュアル的に見たペットの死の捉え方、癒しの手法の取り入れ方、心の持ち方などを教えてくれます。
ペットを失った子供に対しても、どう答えてあげるのがベストであるかということにも触れています。
翻訳の方の文章も、スピリチュアルなことに造詣が深い方のようで、手法や瞑想のイメージの組み立て方も、読者に分かりやすい文章になっています。
ペットを失う哀しみを抱える人に出逢ったら、そっと手渡してあげたい本でもあります。
ペットヒーリングをされている方にもお薦めです。また本書のスピリチュアル的な情報は、ペットの死だけに限らず、いずれ向き合うことになる人の死に対しても、後々活かすことが十分出来ると思います。