まずまず
★★★☆☆
サピオの連載で著書が気になって読んでみました
漫画と実際のサッカーの対比がされている点秀逸な本であり
著者のサッカーに対する愛情が伝わっているが
結構荒唐無稽な漫画の中のサッカーの技や、なかなかアニメや
漫画の中で試合が進まないいらだたしさがあったが、
本当にサッカー大国で「キャプテン翼」が受けているのであろうか?
著者によると受け入れられているらしいがただのギャグとして
うけいられれていないことを切に願います
キャプテン翼を読むことで日本サッカーに勝利をもたらそう
★★☆☆☆
著者は僕と同世代のフリーライター。サッカー歴は無に等しい。
著者は、『「詳しい人」と「詳しくない人」とのあいだには深くて暗い川があり』、後者にとって『やけに敷居の高い世界になっている』日本サッカー界を憂い、『「日本にはサッカー文化がない」という物言い』に、いや、キャプテン翼があるじゃないか、と反論する。
『イタリア、スペイン、ブラジルなどのサッカー大国を含めた世界各国で放映され、好評を博してきた』キャプテン翼という、世界に誇れるサッカー文化があるじゃないか、と。
で、『キャプテン翼を読むことで日本サッカーに勝利をもたらそう』と本書を企画したのである。
そこんところの飛躍のしかたが、まぁよくわからんっちゅうか、いいぞいいぞっちゅうか。
著者は、日本のサッカー観戦/批評者のもつスノッブな風潮を激しく糾弾しつつ、「詳しくない人」を素晴しきサッカーの世界へいざなおう、と決意している。
豊富なサッカー観戦歴(400試合/年)に裏打ちされた試合のディテールを詳細に引用し、著者なりのサッカー論を楽しく語る。それら試合の中に、突如キャプテン翼の「実戦例」が紛れ込む。
いや、紛れ込んだのではない。日本代表の試合も、セリエAも、リーガエスパニョールも、キャプテン翼の南葛×東邦も、本書では全く同列に扱われているのだ。そのあたりに飛躍は、やはりすごい。
<深川サッカーワールド>のパスは縦横に回り、論は快調に進む。
ところが何故か、後半に入ると停滞しはじめる。
現実のサッカーと<翼ワールド>の交錯のリズムが単調になり、おタクな比喩や批判の切れ味がどこか鈍ってくる。
立ち上がりが快調だっただけに、企画がユニークだっただけに、その変調がよけいに目につく。
締切が迫って筆をはしょったか、筆者のほうが企画に飽いてきたか。
一試合を通してのパフォーマンスの維持が課題ですなぁ。
捲土重来を期待する意味を込めて、評価は敢えて辛めの☆☆。
キャプ翼勝利学をよんで…
★★★☆☆
キャプテン翼勝利学が目に入ったきっかけは単庫本をみようと思って探していたらたまたまこの本がおいてあった。マンガだと思って中身をみたらそうではなく深川俊太郎と言うサッカー愛好家でフリーライターの著者が「みんなで『キャプテン翼』を読むことによって日本サッカーに勝利をもたらそう、という企てである」というものだった。他にもスラムダンク勝利学など同じようなタイトルの作品がならんでいたけど自分はサッカーをやっているからこの本を買うことにした。
表紙などについている裏タイトル的なものを読むと「日本サッカー必勝への鍵は『キャプテン翼』にある!とか、「翼の‘サッカーを楽しむ心’がここにある」高橋陽一さん(『キャプテン翼』著者)と、書いてあった。みんな「キャプテン翼」というマンガを絶賛している感じに思えた。たしかに自分もこのマンガは小さいころから読んでいたけどここまでとりこにされている人がいるのだなあと思えた。この本は2002年4月10日に出版されたものだけど、ちょうどこのころ2002年日韓共同開催のワールドカップの始まる前でのこともないようにでていて、そのこともあってこれだけの絶賛がされているのだと思う。本の中には『キャプテン翼』の名場面を引用しつついろいろな視点からサッカーの見所を語っている。たとえば石崎君という選手が顔面ブロックという得意技というか必殺技というか何といっていいかわからない技があるのだけど、その技によってチームの失点が救われた。というシーンがあった。このように実際「キャプテン翼」に出てきた名場面などがでてきて「キャプテン翼」をまた読みたくなってしまった。
この本は第1章から第16章まであるのだけれどひとつひとつのポジションのことからムードメーカーなどいろんな視点からみた「キャプテン翼」のキャラクターが入って書かれている。中でも自分が面白いと思ったところは、「ミッドフィルダーは忍者だ」という章で自分も部活ではミッドフィルダーというまあ軽く説明すれば攻撃にも参加するし守備にも参加するといいう中盤の仕事をするポジションをやっている。そのサイドハーフというポジションをやっているのだけれど、なかなかきつい。そのこともあってこの章には興味がわいた。タイトルだけではよくわからないだろうけど、内容を読むとなるほどという場面があった。「なんであいつがあそこに?」という文がキーワードになっている章だなと思った。わけがわからないと思うけど、まあ読めばわかるので読んだときの楽しみにしてください。
この著者の人はサッカー愛好家であるのいうのとキャプテン翼愛読者というのが作者の説明のところにいれてもいいのではと思った。
立ち読みしてて止まらなくなり買った
★★★★★
そこらのお偉いサッカー先生の本より
ぜんぜん納得できるサッカー論だ。
原作マンガやアニメはあまり見てないが、
問題なく読める。
なにより日本代表を応援している姿勢が好感もてる。
おすすめです。
サッカーへの愛に溢れる好著
★★★★★
タイトルからして漫画の謎本かと思っていたが、読んでみたら、これが馬鹿にできない。「キャプテン翼の名場面を振りかえりつつ古今東西のサッカーの名シーンを取り上げる」という、サッカー観戦のヒントの本で、実に面白い。前書きで著者は「『日本にはサッカー文化がない』とよく言われるが、そんなことはない。世界中で大人気になったキャプテン翼こそ、日本の誇る立派なサッカー文化なのだ」と書いているが、実際にヨーロッパのサッカー選手のなかでもキャプテン翼は有名らしい。キャプテン翼へのリスペクトとサッカーへの愛が最高の形で合体した一冊。翼を読んでサッカーを始めた世代なら、この20年間の日本サッカーの進歩と翼たちの成長ぶりが重なって読めて、きっと面白いでしょう。お奨めです。