と、厳しく述べはしたが、ぺトルーシ本人が正確な譜面を提供しているのは確かなようだ。なんせいい加減な採譜がなされたリフの後にいきなり「完璧なソロ」がでてくるのだ。そのギャップにユーモアを感じてしまうほどだ。
ではなぜ一番コピーが困難なソロなどは正確なのに星2つという厳しい評価をしたかだが、ギターテクニックを取り上げる雑誌にはぺトルーシがすでに奏法取材などで正確な譜面を提供しているため、私の期待するところはあくまでも雑誌などには取り上げられないような地味ではあるが曲の格子であり聞き取りにくいバッキングやリフであったためだ。
またAUTHENTIC(本物の、正確な、信用できる)という言葉が購入の決め手になっていたからである。
よって日本のスコアに比べれば紙質や印刷精度が落ちるものの全体的に見れば標準レベルの内容であり、あまり神経質でない方や、ソロ含めとりあえずコピーをしたいのでスコアが欲しいという方には問題ないと言える。
しかしDTの曲は一通り弾けるが本人とすべて同じポジションで弾きたいというようなマニアの方は私と同じ思いをしてしまうかもしれないのでよく考えるか、一度実際に手にとって確認してから購入したほうがいいだろう。