本書は、そんな心身共に魅力あふれる彼女たちのプライベートな表情を集めたユニークな写真集。まどろみ、くつろぎ、セリフおぼえ、抱擁、着替え、食事、喫煙、入浴、子どもの世話、目覚め…。今最もセクシーで人気のある女優、モデル、アーティスト、有名人たちが見せる新鮮な表情が満載だ。「Before 10 a.m.」はヴェロニーク・ヴァイルの専売特許。スターたちの知られざる一面を紹介してくれるこのシリーズからは今後も目が離せない。男性写真集『Men Before 10 a.m.』も。
普段私たちは、映画女優というものはいつでも気取っていて、朝から化粧バッチリ!と思いがちですが、これをみたらそんなことはすべてくつがえされます!うちらとかわらない、ほぼスッピンで(元の顔は美しいですが、笑)かなりリラックスした表情を見せていて、見ているほうもかなりなごみます。女性がカメラマンだからこそ、被写体の表情も一段とほがらかにまた、ヌードが多いですがいやらしさがまったく感じられない写真になったなのだと思います。
ただ、何回も読み返したいと思う写真集ではないです。あとなにかもうひとひねりあればもっと面白い写真集になったと思います。
と、ここまで聞いて果たしてどれだけの日本人読者がこの本に興味を持つのでしょうか?私は上記の女性たちの名前を誰一人としてこの写真集を手にするまで聞いたことがありませんでした。私はかなり映画を見るほうですが、その私でさえ耳にすることのないこうした女性たちの写真集を「女優の朝」というタイトルで売るのは羊頭狗肉です。確かにこの写真集にはウィノナ・ライダーやシガーニー・ウィーバーといったスター女優は登場しますが、大半は日本での知名度がほとんどない女優か、モデルやアーティストです。
さらにいえば、起き抜けの女優を捉えた写真が真にその「プライベートな素顔」を捉えたものと呼べるかは疑問です。撮られることを意識しない女優はいるはずがなく、撮影時には常に自分を演出するものと思ってまず間違いはありません。ましてや入浴シーンを晒す写真がどういう効果を生むか、彼女たちが撮影時に計算しないはずがありません。
凝った演出が見られない(だからこそ魅力的といえる)写真は、子供やペットと共に写っているものに限られます。それは自己演出する能力を持たない子供やペットが、女優たちが「計算すること」を一時的に妨げているからです。
「プライベートを撮りました」ということを謳い文句にするからこそ作為的なコマーシャリズムを感じさせないではおかない写真集です。
もともとは男性版があるということで購入してみたが、女性版のほうが暖かく穏やかな感じがするのはなぜだろう?
どうやら、日本出版にあたってかなり編集されているようであるが、できれば完全版で見たかった。
撮影者は命や生という願いを込めたかったようで、
デミ・ムーアの母親が病気で亡くなる前(?)にとった写真も
命から命への手綱を垣間見たかな。
躍動感溢れる生命感や、
静かに水からお湯へ変わる時に揺らぎ始める熱のゆらめきのような生命感などを感じました。
ヌードもあるので、18禁ということだけど、エロスは感じなく、
著者もそのように語っていた。
他のシリーズも気になるところです。
値段も千円だし、見ない時は部屋に飾っておいてもインテリアとしてもおしゃれかな。