オジサンだけどまだ元気!
★★★★☆
Wettonは心臓手術をするし、往年のスリムな体型がウソのような不健康な肥満。Howeはすっかり枯れ切った老人の風貌。DownesやPalmerはまあいいか。しかし、演奏を聴くとそうした外見のイメージを忘れるパフォーマンスと佳曲の連続。とりわけ1曲目のNever Againはパワーもスピードもリズムも変化もある。Wish I'd Known All Along 、An Extraodinary Lifeも気に入った。さすがオリジナルメンバーと唸らせられる。それにしてもJohn Wettonの歌、Steve Howeのギターが今もなお歳を経ても全く衰えないことに驚く。まだ頑張ってほしい人たちである。
ジェフダウンズに感謝
★★★★☆
エイジアを長年支えてきたジェフ・ダウンズにまずこのような良作を届けてくれたお礼をいいたい。別にダウンズがローランドでのイベントで日本のファン全員に、長い時間をかけてサイン書き、ツーショット写真まで撮らせてくれたから言っているわけではない!?(でも良い人でした!)
音楽家というのは続けている過程で、成功すると時に怠けてしまうものだ。作品を作るペースが落ち、インターバルが空いた後の作品は往年のカンを失い、久しぶりのアルバムを作成しても、良かったものに出会える事は少ない。
しかしこのエイジアのサウンドはどうだろう!往年のサウンドに迫っているではないか。よくよく分析してみるとダウンズの継続した音楽活動にその原動力が隠されているのではないか。賛否両論はあったが、ダウンズはジョンペインとのエイジアで多くのアルバムを作った。(ペイン期では特にオーラが名作でおすすめです。全然飽きません。)ソロでも作品を作り、ウェットンとのプロジェクトも同時にこなしていた。休み無いこの活動により彼の音楽は円熟味を増し、ベストの状態を保っていた。そしてこの再結成の作品でも遺憾なく発揮されたと思う。
またハウやウェットンやパーマーをつなぐ役割もしていた重要な人物である。
もちろん他のメンバーの頑張りもある。ハウの哀愁のギターが炸裂するOver and Overなんかたまらない。しかしやはりここは、「ジェフありがとう。あなたの長い間の頑張りのおかげです」といいたい。ただあともう少しこのメンバーで作品を作ってほしい。きっとまだまだ良くなるだろう。
安定感とハーモニー重視の、円熟したブリティッシュ・ロック
★★★★☆
ファーストアルバム〜時へのロマン、のような
切れの良さや躍動感は
さすがに薄まっているような気がしますが、
その分、重いノリと厚いハーモニーで
エイジアならではの宇宙を表現していると思います。
また以前は、構成力や息もつかせないような展開も売りだったのですが
本アルバムでは、わりとキャッチーでコンパクトな曲が多いと思います。
なので、「復活エイジア」というよりは
「新生エイジア」というイメージのほうがしっくりくるような気がします。
がっかり
★★☆☆☆
オリジナル・エイジアによる新譜。このニュースでめったに買わない国内盤を予約して届く日を楽しみにしていました。「詠時感‾時へのロマン」も若干薄れた「アルファ」でも彼らの最大の魅力である緊張感がみなぎっており、二番手所帯のスパーグループは輝いていました。2007年のライブではそれぞれのメンバーの代表曲をライブで聴かせて、その存在感も示していただけに期待は高かったのです。それが何ですかこれは。緊張感も何も無く、受けそうな曲を垂れ流しただけじゃないですか。すでにこのCDは人に譲ってしまいましたので、今聴いたら少しは良く感じたと思うのが救いです。
しかし、エイジアを知らないであろう若い世代からはこの音でも支持を受けたのだそうです。勘違いしないでください。
完璧な出来です。
★★★★★
エイジアが真骨頂を見せた。とにかく、「素晴らしい!」の一言。
時にポップに、時にプログレッシブに、名曲がずらりと並ぶ。
プログレと言っても、彼らの場合、決して難解ではない。
プログレ・ポップサウンドとでも言おうか、非常に聞きやすい。
私のお気に入りは、「ヒロイン」、「リメンバー ユー」、「エクストラ・オーディナリー・ライフ」の3曲だ。
ちなみに、私はこのアルバムからエイジアを聞き始めたのであるが、まさにエイジア入門編に持って来いじゃないかな。
このアルバムを聞いたことがきっかけで、現在はエイジアのベスト盤、「エイジア ゴールド」を聞いています。
どこを取っても隙のない、お世辞ではなく100点満点を上げられる内容だ。