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タイガーフォース

価格: ¥1,995
カテゴリ: 単行本
ブランド: WAVE出版
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絶対悪の深淵。 ★★★★★
 なんとも恐ろしい現実です。 この文字どおりの泥沼の中での体験談は、平和なこの国のこの時代で生活する私には想像を絶するものであったとしか形容のできないものです。 例えば、殺戮を繰り返した米兵がそこに至るまでのジャングルでの精神的/肉体的消耗を考えるとき、はたまた、彼らがそもそも軍隊に志願することとなった本国でのバックグラウンドを思うとき、(もちろん皆がそうではないにせよ)これら哀れな兵隊たち個人だけが絶対的に「悪」と言い切れるものではないと思わされます。 あとがきにも抜粋されていますが「彼らが絶対に明かさなかったこと」は「神の恩寵から転落した理由」だとあります。つまりいかに人が人でなくなってしまうのかのプロセスは(取材によって)書かれた文章の行間を捉え、彼らがたどった恐ろしい道程を感じるより知る術がないように思われます。 そして、人間理性の崩壊といった悪の根源が圧倒的な現実を材料にして明示される。というのが本書の価値といえます。 最後に、私には訳の悪さなんてこれっぽっちも感じませんでしたし気づきませんでした。 
筆力か、翻訳のせいか、読ませる本ではないが、読まねばならぬ本。 ★★★★☆
 アメリカは、トンキン湾で攻撃を受けたと自作自演のでっち上げを行い、ベトナム戦争へと突入していった。 その後もソンミ村や本書のような、戦争犯罪の虐殺行為を行い、米兵の1/6をPTSDで酒やドラッグが無ければ暮らせないような廃人にし、あげく敗戦となった。
 イラクにおいても、ありもしない大量破壊兵器があるからと攻め込み、傀儡的に使ってきたフセインを殺した(直接手を下したわけではないが、同じようなもの)が、3000人以上の米兵を殺し、いまだにブッシュだけが「正義の戦争」と強弁を続けている。

 まぁ、柳条湖事件ででっち上げ開戦し、南京・平頂山事件を起こした日本が偉そうには言えないが、40年を経てでも顕在化(政府は闇に葬ったつもりだったろうが)し、ピュリッツアー賞を受賞するのが、日本と異なるアメリカの良心か?

 ともあれ、読み物としては、読ませる努力にかなり欠けていると言わざるを得ない。  まるで報告書のようで、緊迫感や臨場感がまるで無いと言ってよい。
 おまけに他のレビュアーも軒並み書いているように、翻訳者に軍の知識が無さ過ぎるし、それを何かの資料で補った形跡も無い。  故に☆1ケ減点。

 翻訳する意義が、充分に感じられる本であっただけに、原文を英文で読む読解力が自分に無いのを恨めしく思った。

 尚、ベトナム戦争における米軍の犯罪として、キャンプ知念における、「ベトコン」人体実験疑惑を当時の駐沖新聞記者から聞いたことがある。
 キャンプは、その周囲を通過するだけで兵が出てくる程の警戒ぶりで、ヘリで「ベトコン」を運んでいたと見られるが、出てきた者はおらず、米軍が撤退し、自衛隊駐屯地になる際にも、全ての施設を爆破して撤退したとの事。
 都市伝説か否か? 本書同様、当時の駐留軍人から辿ってくれないかと思う。
確かに翻訳がひどい... ★★★★☆
階級の訳し方よりももっと基本的なレヴェルで読者の理解を妨げる箇所が満載です。たとえば、本書に「サム・イバラー」という人物が登場するのですが、この同じ人物を指すのに「サム」と「イバラー」というふたつの表記が混在しているのです。それも同じ文の中に両者が併存していることもあります。特に必要がなければファミリー・ネームの「イバラー」で統一すべきでしょう。また、223ページには「ブリンガム短期大学で心理学の修士課程を終了」とありますが、これは「ブリガム・ヤング大学で心理学の修士課程を修了」ではないでしょうか。短期大学で修士はとれませんよね。一事が万事、日本語として意味が通らないところもありますし、粗雑としかいいようのない翻訳でした。星の数は本の内容に対して、です。
翻訳さえまともなら・・・ ★★★☆☆
内容は素晴らしいので星5つです。私は内容については特にレビューしません。

問題なのは翻訳の酷さです。訳者は米陸軍の組織について全く知識がない上、調べる気もなかったようです。
例えば通常小隊には、小隊軍曹、一等軍曹、二等軍曹、三等軍曹の順でSergeantという名称の含まれる階級があります。階級社会である軍隊においては役割もきちんと異なり、上官に対して命令を拒否することもできません。しかし、訳者は原著ではきちんと分けて記述されている階級を全て軍曹で訳しています。これでは全く部隊内での階級の差による微妙な力関係がわかりません。主査も主任も係長も全て一緒くたになったようなものです。
似たような間違いが他にもあり、誤訳が気になって内容を落ち着いて読む気になれない程でした。翻訳にあたって専門外でもあっても下調べをすればすむことですし、そんな基本的な事をしない訳者の翻訳を読む気にはなれません。

翻訳は星0としか評価できません。
地獄の黙示録 ★★★★★
ベトナム戦争ではベトコンのゲリラ戦術に困ったアメリカ軍が数々の残虐行為を行ない、有名のものではソンミ村の虐殺がよく知られたいるが、このの事件はそれより1年前に起こったある村の虐殺事件である。戦争終了後にある兵士の告発から部隊の追跡が始まり隊員や虐殺を運よく生き延びたベトナム農民の証言から部隊が狂気に走った経過が克明に記載されている。
前線を知らない後方司令部、無能な現場指揮官、疲労しきった兵士達さまざまな要因が絡み合って武器を持たない農民百数十名を虐殺してしまう。虐殺した農民の耳をネックレスにして首にかける等はまるで映画「地獄の黙示録」さながらです。