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日本「半導体」敗戦

価格: ¥0
カテゴリ: Kindle版
ブランド: メディアタブレット
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 1980年代半ば、半導体は「産業のコメ」と言われ、日本の半導体産業は世界市場で5割以上のシェア獲得し、自動車産業と並ぶ日本の基幹産業だった。しかし、それから20年あまり、いまや日本の半導体産業は、ほぼ壊滅してしまった。DRAM生産でただ1社残ったエルピーダメモリも、2009年6月30日、産業  再生法の第1号認定を受け、公的資金300億円が注入されることが決まった。
 なぜ、日本の半導体産業は、ここまで凋落してしまったのだろうか?
著者は、半導体産業のピーク時に日立製作所に入り、以後、16年間、現場で技術開発を担当。その後、社会科学者に転じて、凋落の原因を追求してきた。 日本の半導体産業の凋落原因は、ひと言で言えば「過剰技術・過剰品質」(という病気)にある。最高の技術で最高の製品を作っても、それを買う買い手がいなければ産業は成り立たない。ここに、日本半導体産業が陥った「イノベーションのジレンマ」があった。
 本書は、半導体産業の凋落の原因を徹底解明し、「ものづくり国家」日本が陥った罠を描くとともに、このジレンマから脱出するための処方箋を提示する。

 この問題は、なにも半導体産業だけの問題に限らず、日本の産業すべてに言えることではないだろうか?

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はじめに
第一章 過剰技術、過剰品質
(1)日本半導体業界の定説
(2)半導体生産に関する技術には3階層ある
(3)現在の日本の技術力は?
(4)日本は過剰技術で過剰品質の製品を作っている
第二章 イノベーションのジレンマ
(1)日本がDRAMで世界一になった理由
(2)韓国のキャッチアップ
(3)韓国に負けた日本半導体メーカーの言い訳
(4)イノベーションのジレンマとは?
(5)日本半導体産業のジレンマ
第三章 海外収益メーカーとの違い
(1)利益率が低い日本半導体メーカー
(2)インテルと日本メーカーとの違い
(3)韓国サムスン電子の組織
(4)世界を牽引する台湾のファンドリーTSMC
第四章 自ら陥った4つのジレンマ
(1)コンソーシアムのジレンマ
(2)合弁会社のジレンマ
(3)日本の組織のジレンマ
(4)日本メーカーの特許のジレンマ
第五章 装置メーカーとの共退化現象
(1)共進化現象
(2)露光装置
(3)絶縁膜ドライエッチング装置
第六章 ネジクギになった半導体
(1)世界一周してみました
(2)BRICsリポート
(3)半導体の微細化はどこまで続くのか?
(4)半導体の微細化が止まった世界とは?
(5)IT革命とはなにか?
(6)半導体産業の未来
おわりに
著者プロフィール
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著者:湯之上隆


*本書は『日本「半導体」敗戦』(光文社 、2009/8/20、ISBN:978-4-334-93469-9 C0055 )を電子版発行にあたり再構成したものです。