がんばれROCK BAND。
★★★★★
ギター、ドラムの同梱版を購入しました。
ギターに関してですが、個人的には「Guitar Hero 3」よりも面白かったです。
元々「Guitar Hero」を作ったHarmonixがMTV,EA系列で新たに立ち上げたのがこの「Rock Band」なわけで、プレイ画面もスタイルも進行方法も全く同じと言っていい両者ですが、なんというか、ビデオゲームを解っている人が作ったのが「Guitar Hero 3」、ギターを解っている人が作ったのが「Rock Band」という感じでしょうか。
この手の曲を実際のギターで弾いたことがある方なら感じると思うのですが、各ノートのタイミングや位置、組み合わせや流れが「Guitar Hero 3」よりもしっくりくる感じで、ギターを弾いている気分に浸れるという点では「Rock Band」の方が優れているように思います。
45曲+ボーナス13曲のうち7曲がカバー演奏で他は全てオリジナルアーティストによるものです。
フェンダー公認のストラトコントローラは「Guitar Hero 3」のやつよりデキが良いです。ハイフレットにも配置されているボタンも、ギターソロ時に活用できて面白いです。ワウ、フランジャー、コーラスなど、ピックアップセレクターでエフェクトが掛けれるのも、プレイに慣れてきてからは面白い+aとなります(Enter Sandmanのソロとかで、さらにきつくワウが掛けれたりなど)。
PLAYSTATION StoreでのダウンロードAdd-Onも「Guitar Hero」より遥かに充実していますし、Judas PriestのScreaming For VengeanceやThe Carsなどのアルバム丸々一枚Add-Onもなかなか面白い取り組みだと思います。
ドラムはギターに比べると実際とはチョット違うかなという印象です。というかムズかしいです(単に私が不慣れなだけかもしれませんが…)。それにコントローラと言うにはかなりデカいです(^^; ちょっとしたエレドラぐらいの場所を取ります。ペダルはあるしワイヤレスじゃないのでコードはあるし、折り畳んだりできないので収納場所にもトホホな「コンパクト」とは無縁の非常にアメリカンな一品です。
発売時には「Guitar Hero」とのギターコントローラのコンパチを目論んでいたせいか、ギターコントローラ同梱版は無しで、ソフト単体と、ギター&ドラム同梱の高額なスペシャル版の2種類しか発売せず、コンパチ予定は「Guitar Hero」側の法的手段でご破算、肝心のギターコントローラ単体の発売まで半年以上もかかったという初動のマズさが災いしてか、浸透度は「Guitar Hero」に少々水を開けられた感がありますが…(国内版も発売無しですし)
今秋には「Rock Band 2」が北米で登場します。収録曲数とプレイモードが増えることと、ストラトコントローラがサンバーストになるぐらいで、然したる変化は無さそうですが、一方、新作「Guitar Hero World Tour」を同時期にぶつけてくる「Guitar Hero」は、「Rock Band」同様のドラムが追加、ギブソン公認は無くなったようですが、新しいギターコントローラはタッピンク(!)が可能なパッド付ネックになるとか。「Guitar Hero: Aerosmith」に続いてMetallica, Jimi Hendrix版も予定されているそうで…。また、音ゲー元祖ともいえるコナミより「Rock Revolution」という同種のゲームが参戦してきます。 なんだか益々「Rock Band」は影が薄くなる予感がしますが…
国内アーティストの曲を含んだ「Rock Band Japan」がキューエンタテインメントより日本向けとして発売予定らしいですが、このままフェードアウトしてしまうには惜しいゲームですので、なんとか頑張って欲しいものです。