人々の心を揺るがす、衝撃的な製品を作りたい。私たちが掲げるスローガンにはそんな思いが込められています。「想像を超える感動」というスローガンを打ち出した後、私たちは様々なアプローチから自転車のもつ可能性を模索してきました。そして今、「感動=MOVE」から「衝撃=SHOCK」へ。現状を良しとせず、DOPPELGANGERは新しいコンセプト/コンテンツを作り続けます。自転車は乗り手があってはじめて意味を成し、スタンドがなければ直立すらままならない。 そして、走る速さや目的を決定するのは自転車に乗る人であり、自転車ではありません。自分の価値観でモノを選ぶことができ、人に運ばれることをよしとせず、周囲に流されずに自分の速度、自分の目的のために走ることができるすべてのライダーに。
自転車に必ず装備される「シートクランプ」に、現代の自転車使用環境において必須とも言える「リヤライト」の機能を持たせ一体化。新たにライトを取り付ける必要がなく、自転車の美観を維持したまま、「暗い道でも後方に自身の存在を知らせる」という安全性を確保する役割を追加しました。また、LEDライトユニット、シートクランプ本体の一部には、アルミニウム地金の美しい輝きを引き出すため、精密なCNC加工が用いられています。アルミ合金素材の耐食性や耐摩耗性をさらに向上すべく、シートクランプ表面には、アルマイト(陽極酸化皮膜)処理を施しました。このように、1つの部品に2つの機能=シートクランプ+LEDライト、軽量化+美しい仕上げと外観という複合性をもたせることで機能性とデザイン、軽量化をバランスさせています。
LEDライトユニットはワンタッチで取り外し可能です。盗難に遭いやすい長時間の駐車や、ライトを使用しないときは取り外しておくことができ、防犯にも有効です。装着位置は、シートクランプの「前後」どちらも可能です。用途や目的に応じ、変更できます。ボタンひとつで点灯モードの切り替えが可能で、プッシュごとに、点滅→点灯→消灯を繰り返します。LEDチップは2つ内蔵されており、周囲からの被視認性を高め、パッシブセーフティに寄与します。フラッシュ時で40時間、常時点灯で20時間の使用が可能なロングライフ設計です。また、自転車の使用・保管環境を考慮し、LEDライトユニットは防滴仕様設計を採用しています。シリコン製のLEDライトレンズが「パッキン」としての役割を果たし、水分の進入を防ぎます。
自転車に要求される、ひとつの大きな要件「軽量化」。DOPPELGANGER LEDシートクランプでは、その要件を満たすために軽量化に積極的に取組みました。クイックリリースレバーにおいては中央を絞って肉厚を削り、その先端を大きく肉抜きしました。しかしレバー先端の面積は確保し指をかけやすくする等、操作性にも配慮することを忘れません。シートクランプ本体においても、両側面にスリットを入れることで軽量化を達成しました。さらに、「ストリーム・デザイン」を採用し、各部品の「エッジ」を落とすことで軽量化を狙い、かつ流れるような形状を手に入れています。これらの工夫により、LEDライトユニット+シートクランプという両方の機能を併せ持ちながら、重量わずか34g(電池重量含)という驚異的な軽量性を実現しました。
優れた自転車の定義は、人や目的によって変化します。私達がつくるのは、シティサイクルのように「単に移動手段としての自転車」でもなく、競技として速く走ることだけを目的にするものでもありません。人が自転車を購入するとき、その真の目的は「自転車に乗って何ができるか」にあるはずです。しかし、多くの人が「自転車」そのものを目的として製品を選ぶ現実があります。私たちは、「DOPPELGANGER=分身」のブランド名が現すとおり、それを使う人が共感・共鳴できるデザインとコンセプトこそが最重要であると考えます。「その人に合った速度で走る、その人のための自転車」。現実に対するアンチテーゼとして、そして「自転車」というファクターを一旦分解し、再構築した自転車。それがDOPPELGANGERなのです。