有閑階級の理論 ――制度の進化に関する経済学的研究 (ちくま学芸文庫)
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19世紀末のアメリカ都市文化を彩るファッション、ギャンブル、スポーツ、熱烈な宗教心……。これらに通底するのは古代略奪文化に端を発する「顕示的消費」である。平和愛好的な「製作者本能」は私有財産の蓄積に伴って変異し、競争心が生み出す妬みの比較基準が現代にまた蘇ってきたのだ。これが連綿と続く有閑階級の文化を形作ってきたものの正体である。制度の進化論的プロセスを記述しガルブレイスらに影響を与え、消費社会論の先駆となった名著。従来の翻訳の限界を超えた新訳。