企業対策にはもちろん、家庭対策にも役立つ良書
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強毒型の新型インフルエンザH5N1が世界的な大流行になれば、国内の犠牲者は約208万人(罹患率25%、致死率6.5%)に達する恐れがあるという。
つまり、年間死者数の2倍近くが一気に亡くなる、ということだ。
その影響は社会機能や経済活動にも及び、未曾有の災害が予想される。
こうした被害を最小限に抑えるために、我々が今なすべきことは何か。
本書にはその答えが明快に示されている。
新型インフルエンザとその対策、BCP作成に関する詳しい解説、企業の取り組み事例などは、企業対策を進める上で非常に参考になる。頭の固い上層部の説得に役立つことうけあいだ。
さらに特筆すべきは、そのままコピーして配布できる従業員向け資料。
家庭用、子ども用、お年寄り用、英語版というように、さまざまな人々に対応した解説が集録されている。
企業対策はもちろん、子どもやお年寄りなど家庭での対策にも活用できる良書である。