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ηなのに夢のよう (講談社ノベルス)

価格: ¥924
カテゴリ: 新書
ブランド: 講談社
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確かに転換点 ★★★★★
Gシリーズの最新作。帯に転換点って書いてあるように、ちょっと今までの作品と違っている。

謎ときはほとんどないし、しかも、あの彼女まで出てくる。

トーマも死んじゃうし。

このシリーズ、今後どうなっていくんだろう。
Gシリーズの意図するものが垣間見えてきます. ★★★★☆
Gシリーズ第6弾は、連続首つり事件。首つり自殺の現場に「ηは夢のよう」というメッセージが残されます.やはりこれは真賀田四季がらみか?と思わせぶりの展開ですが、本作では西之園萌絵、犀川創平、瀬在丸紅子、久慈昌山、椙田泰雄(保呂草潤平)など森ミステリシリーズの重要人物が次々と現れて、シリーズがいよいよ架橋に入りそうな予感を与えてくれます.また、西之園萌絵之両親の死の謎が暴かれていきます.事件自体はあっけなく終わっていきますが、生と死その意味を追求することが、本シリーズの大きなテーマであるようです.最後に真賀田四季があらわれ、いよいよシリーズ後半戦。次回作が楽しみです。
西之園萌絵はまた一つ大人になった(ありがち) ★★★★☆
振り返れば確かに『生命』についてのお話でした。百年シリーズとも重なりかけてきてて、もう『本格ミステリ』ではとうの昔にないですわな……。ただ『森ミステリィ』であり、あくまで『小説』であると……。金子君が久々の登場ですが、彼まだまだ『煮えたぎって』ますね。多分これからのシリーズはそこら辺の感情により深くフォーカスしていくと思います。なんか完結するまでに7年くらいかかるらしいので、それまで読み手としての自分を成長させたいです。
森作品を最初からもう一度読みたい! ★★★★☆
S&Mシリーズから読んでいる者としては、懐かしい登場人物たちのオンパレードと
所々にある思わせぶりなシーンで、一気に読めました。
特に今回、萌絵についての変化が多くあります。
今まで目を背けていたことに向き合うことであったり、大切な友人たちのことであったり。
個人的に最後は号泣…
でもいいラストでした。


伏線が多くて気になることも多々あるので次の展開が楽しみです。


ターニングポイント ★★☆☆☆
 Gシリーズのターニングポイントとなる一作……ですが、相変わらずS&Mシリーズから蓄積し続けてきた登場人物の魅力だけが目立つ作品。

 Gシリーズはシリーズを通したギリシャ文字で表されている「謎」を抱えたまま一作一作を続けています。作品ごとに提示される事件はなんだかはぐらかすように解決した風にだけは見せるのですが、この作品で犀川と萌絵が死や事件について「整理のしようがない」「蓄積するしかない」という会話があって、どうも作品全体の姿勢をも表しているようで興味深いのですが……いっそのこと殺人事件(自殺もありますが)など見せずにシリーズを構築した方がよいのではないでしょうか? 事件そのものがシリーズの魅力を下げている気がします。

 ……あと、海月くんも加部谷、山吹くんもキャラ弱いですよねー。