本格的に写真に興味を持ち始めた方、初心者へ教える立場になった方にオススメ
★★★★★
今回、私が川合麻紀氏の初心者向けとも思える入門書を購入した理由ですが、1つは川合氏の優しい写真に憧れがあり、そのヒントを得たかった事。
そして、もう1つが初心者に教える事が多くなってきた中級者としての自分が、初心者へ自信を持って薦める事ができる入門書を探す事でした。
1つ目の目的については川合氏らしい、優しさに包まれた作例がこの本には沢山掲載されており、十分に満足する事ができました。
更に“しあわせフォトの作り方”というコラムがあり、少し踏み込んだ撮影のヒントにも触れられている事が、嬉しかったです。
2つ目の目的、初心者へ薦める事ができる入門書という点について。
結論から述べると、出色の入門書…だと個人的には思いました。
全97ページという非常に限られた頁の中に、初心者が本格的な撮影へとステップアップを図る際、基本的に知っておかなければならないと思われる事柄がきちんと網羅されているにも関わらず、詰め込み過ぎ感が全くないどころか、非常にゆったりした贅沢な時間が流れるような、優雅なレッスンを受けているような印象すら覚えます。
口語調の解説やコメントも良いですね!
「どうして、こうするのか」
「このような時はこうしてみてはどうだろうか」
カメラや写真に深く興味を持ち始めた人に、優しくその間口への案内を手ほどきしてくれる、そんな印象を受けました。
また、基本構成はテーマ毎に分けられていますが、別頁の関連項目への案内も記載されているので、撮影しながらこの本を片手に必要な箇所を拾い読みするという使い方も良いでしょう。
これから、初心者の方に「一眼レフを始めたいのだけど…」と相談された時、迷わずこの本を薦めようと思います。
デジタル一眼レフをもっと使いこなしたいな…と思い始めた初心者の方に自信を持って5つ星で、お薦めします。