本書は、電力技術の基礎教養とも言える電動機・発電機について、その理論的なエッセンスを余すところなく抽出し、それらを出来る限り絵解きで徹底的に解説した、
まさに電動機・発電機理論の決定版である。本書では、特性や現象の原理を物理法則まで立ち返って解説しているので、これらの根本原理を理解することでハンドブック
の丸暗記ではない、真に生きた技術力を身に付けられることだろう。本書はまたオンライン上の動画講義と連動してリリースされているので、互いを補完的かつ相乗的に
利用いただくことで、飛躍的な速度で学習を進められることが期待できる。
各章の内容は以下の通りである：

第１章：電動機・発電機概説
第２章：電動機・発電機のための物理
第３章：直流機
第４章：同期機
第５章：誘導機
第６章：Appendix

大学の電気機器工学等のカリキュラムで学ぶ範囲を高校物理程度の前提知識でカバーできるような構成になっている．特に，必要となる物理や数学的知識は第２章で
60ページほどかけて補足されているので，理解があいまいな部分の物理的背景もこの一冊で網羅的に確認できるようになっている．大学や高専のカリキュラム用だけ
でなく，電気主任技術者試験対策（２種レベルまでは完全対応）にも使える一冊である．

★このような方にもおすすめ
電験３種の機械・理論を余裕を持って合格されたい方
電験１・２種の２次試験解答の意味を完全に理解する力をつけたい方