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Between Darkness & Wonde

価格: ¥1,292
カテゴリ: CD
ブランド: Mercury
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   トリップホップ革命の中から登場したランブは、このジャンルにおける達人であることを証明してきた。そして本作では、新しい領域に踏みだすのではなく足場を固めようとしている。バース郊外の農場の家屋でレコーディングされたこの4作目は、シンガーのルー・ロビンソンと、テクノの魔法使いアンディー・バーロウの好調ぶりをうかがわせる。

   オープニングの「Darkness」こそ、カチャカチャいう音とスクラッチと脈絡のないシンセでごちゃごごちゃしているが、すぐさま静かなおしゃべりと美しく織りまぜられたヴォーカルによる「Stronger」と、滑らかなベースと渦巻くエフェクトの「Sugar 5」で本領を発揮しはじめる。さらにインストゥルメンタル曲「Angelica」に続いて、嵐を予感させる「Till the Clouds Clear」ではすばらしく達者なフォークギターを聴かせる。このギターは、親しげで純真な「Wonder」とマイルドなロック「Sun」でも聴ける。

   アルバム全体を通してバーロウは、幸福感に満ちながらところどころ乱暴なバックサウンドを、ベス・ギボンズとビクトリア・ウイリアムスの中間に位置するロビンソンの甘い歌声のために作り上げている。ロビンソンは疑わしい関係に細部まで探りを入れながら、どこまでも積極的でありつづけている。

   本作で少々マイナス点と言えるのは、リミックスによるボーナストラック3曲だ。MJコールによる「Gabriel」は不似合いなまでに陽気でぶざまだが、同じトラックのネリー・フーパーによるヴァージョンは味わい深く、ごく自然にビョークを思い出させる。この3曲がなくても本作は十分だったはずだ。(Dominic Wills, Amazon.co.uk)