伝説の外資トップが説く リーダーの教科書
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「個人のスキル磨き」ばかりが 議論される今だからこそ、 忘れてほしくないリーダーとしてのエッセンス いまは大変な時代だ。英語くらい話せなければカッコ悪い。仕事の専門性も高めなければならない。あふれる情報に迅速に対処する必要だってある。かくして若手ビジネスパーソンは、個人のスキル磨きに余念がない。 だが、しばし立ち止まって考えてみてほしい。 個人のスキルはもちろん大切。しかし、そのスキルを活かせるのは、しっかりと機能するチームがあってこそのこと。1人で完結する仕事などない。1人のスタープレーヤーだけでは組織は回らない。この難しい時代だからこそ、絶妙な手腕で部下のやる気を引き出し、成長を促し、方向性を示せるリーダーが必要なのだ。 ◆◆◆ 「部下の成長のためにも仕事は任せたほうがいい。でも、信じたところで本当に結果が出せるとはかぎらない。これがすべて徒労に終わるのではないか?」 あなたが部下を持つ立場なら、そんな不安を覚えたことがあるはずだ。なかなか育たない部下がもどかしい。組織が思うとおりに動かない。チームに覇気がない――。 どれほど仕事がデキる人物であっても、いざ上司になったときに部下のマネジメントでつまずいてしまうケースはことのほか多い。いや、自分がデキてしまうから、かえってなぜ部下ができないのかが理解できないのかもしれない。 そのように感じたら、自分自身にこう問うてみてほしい。 「部下が育たないのではなく、自分が部下を育てていないのではないか」と。 誰にでもすぐにわかって、誰にでもすぐに簡単にできることをやって、優れたリーダーになれた人などいない。優れたリーダーは、いまのあなたがまだ実践していないことを実践し、あなたがまだ持っていない「何か」を手に入れたからこそ、個性も能力も異なる多彩な部下をリードすることができるのだ。 では、その「何か」とは? それが、本書であなたにお伝えしたいリーダーシップの「型」だ。 ◆◆◆ 本書は、まだ若いこれからのリーダー、すでにリーダーとして活躍している人に向けて、リーダーシップのエッセンスを1冊にまとめたものである。 著者の新将命氏は、かつてコカ・コーラ社のブランドマネジャー、ジョンソン・エンド・ジョンソン等の社長を歴任した「伝説の外資系トップ」として知られる人物。現在は経営やリーダーシップを後進に伝える伝道師として活躍しており、同氏をメンターとして慕う現役経営者も少なくない。 部下にとって、会社生活の幸せの80%以上はリーダーたる上司で決まる。リーダーとはそれほどまでに重要な存在なのだが、優れたリーダーになるうえで必要なトレーニングを適切に行っている企業は、あまり見当たらないのが実情だ。 「優れたリーダーになるために今から何をすればいいのか?」「どのようなタイプの部下にはどのように接すればいいのか?」「どうやってマネジメント能力を磨くのか?」といった疑問が、きっと本書で解けるはずだ。