時代を変えた江戸起業家の 商売大事典
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目次
第1章 庶民の暮らしを豊かにしたアイデア商法
1 現金払いとチラシで常識を変えた「越後屋」はビジネスリーダー
2「棒手振」は欲しいものを軒先まで届けてくれる移動式コンビニ
3 元禄バブル後に登場した均一ショップのハシリ「十九文見世」
4 豪商に成り上がった蔵前のバブル紳士「札差」
5 貸付、預金まで扱った「両替屋」は江戸時代の銀行だった
6 江戸に人材派遣業「囗入屋」あれば、ハケン奉公はいつも冷遇
7 「烏金」に「百一文」、江戸の貸し金いろいろ
8 「損料屋」と兼業した江戸の「質屋」はレンタルショップ
9 アロマやマッサージも呼び声とともに売りにくる。こんな珍商売も
 庶民には高嶺の花だが、江戸にはタクシー「辻駕籠」もあった
 馬に代わって登場した大八車は、江戸が発明した大量輸送手段
 遠距離の「飛脚」、近距離の「便屋」。足で作った郵便システム
 海の遠距離輸送も、水上バス・タクシーもすでに整っていた
 明眸皓歯の看板娘で、焚き付けにできるほど売れた房楊枝
 江戸の薬売りはみな、体を張って薬を売った
第2章 早さと手軽さをモットーに江戸の胃袋を満たしたアイデア
1 盛り切りが受けた「けんどん屋」
2 江戸のファストフードNo.1は蕎麦
3 江戸の地産地費。屋台の代表格「天麩羅屋」
4 江戸復興を支えた「煮売り屋」
5 江戸っ子の気質が生んだ食料品の百円ショップ「四文屋」
6 鰻飯は時間節約から生まれたアイデア商品
7 木戸番が持つ特権が可能にした焼芋作り
8 本音とタテマエを使い分けて食べられた獣肉
9 看板娘で勝負した「水茶屋」
 パフォーマンス商売だった握り鮨
 生でも茹でても商売できた卵
 アイデア一つで少額商品でも大商い
 試食してからお代を払った「居酒屋」
 おめでたい商売「汁粉屋」
第3章 見えないところにまで気を配る伊達男・伊達女を支えたアイデア
1 髪の乱れに敏感だった江戸の人々
2 髪飾りも重要なアイテムだった
3 コスメ産業は、今も昔も情報が命
4 さりげないお洒落が江戸っ子の自慢
5 外出には欠かせなかった笠
第4章 何でもリユース&リサイクルのエコ・アイデア
1 献上品を転売する「献残屋」は武家専用のリサイクルショップ
2 古紙はトイレットペーパーに再生。古鉄は飴と「とっかえべえ」
3 蝋燭、傘、提灯…リペア&リサイクルでゴミはゼロ
4 灰を買い集めて転売し、豪商にのしあがった男・灰屋紹益
5 「樽買い」で酒のディスカウントストアに
6 古着にエクステ。江戸の庶民はお洒落もリサイクルで工夫
7 お洒落のポイント――足元には金を使った江戸つ子たち
8 究極のリサイクルといえばこれ。「肥え取り」
第5章 ささやかな夢と楽しみを与えてくれたアイデア
1 江戸の旅行代理店「御師」
2 お一人様いくらの料金システムは江戸時代の旅籠が始まり
3 夏の宵を彩る江戸の風物詩、川遊び
4 多彩なコンセプトで営業したお江戸のカフェ事情
5 女たちにも楽しみだった吉原の夜桜見物
6 娯楽の王様「寄席」と正月の楽しみ「三河万歳」
7 美術イベント「開帳」と、本家を食ってしまった見世物
8 体を張った「見世物小屋」、江戸のピン芸「豆蔵」
9 芝居小屋の楽屋で誕生した宴会芸「茶番」
 宝くじはいつの時代も庶民の夢。「富くじ」
 子どもだって夢はある。「宝引き」
第6章 びっくりするほど進んでいた情報・教育産業のアイデア
1 鐘で時間を知り、半鐘で火事を知る。鐘の音はコミュニティ放送
2 戯作者、蘭学者、浮世絵師を総動員した「引札」は江戸の広告
3 偽物も出回った「進物切手」は江戸の商品券だった
4 読売あらため「かわら版」は町ネタ満載のスポーツ紙だった
5 なんでも格付けしてしまう「見立番付」は江戸時代の情報誌
6 タイアップ企画で大成功した「絵双紙」はアイドルのグラビア
7 ガイドブック・マップの原型は遊女のプロフィールを記した「細見」
8 読み書きそろばんから生涯学習まで、江戸の就学率は八〇%
9 「鯰絵」「宝船売り」。庶民の願いは平和と愛と、金持ちになること
 大小絵暦、自慢し合う集まりは、まるでマニアのオフ会
 長屋住まいの庶民も持っていた武家の情報事典
 客好みの本を持ち込む貸本屋のリサーチ力はネット書店並み?
主要参考文献