音楽そのものを語るということは、評論家にとっても
非常に難しいのか、こういった本の場合は
1、自分語り
2、アーティストを取り巻くシーンの解説
3、曲について（酷い場合は歌詞の感想文）
4、アーティストのほかの作品の紹介、あるいは功績
という4つの事柄を併記してようやくスペースを埋めています。

しかし、この本は売れっ子プロデューサーとしての
ヒットする＝それだけ支持を得ているという視点から
”なぜ”を分析しているため、各曲の優れた要素や亀田氏の
スタンスが非常に分かりやすいです。

また、評論家にありがちな「売れ線を持ち上げるのはカッコ悪い」
のような変な気負いがない点も好感が持てます。

亀田 誠治を知っていますか？

最近では椎名林檎の東京事変でベースを担当しています。
過去の作品でもDoAsInfinityで多くの曲に参加しています。
（他にもたくさんあります）
本の内容は亀田誠治氏がある１曲に対してコメントをしていくという内容。音楽的にかなり深いところまで語っています。
音楽以外でも音楽に対する氏の取り組みには考えさせられることがおおい１冊です。

プロリューサーという仕事の難しさがよく分かる本です。