昼のセント酒
 
価格: ¥0
真っ昼間の、銭湯上がりの生ビール。これに勝てるヤツがいたら連れて来い!
 ドラマ化で話題となった『孤独のグルメ』『花のズボラ飯』の原作者
 久住昌之氏が提案する「風呂」×「飯」の痛快エッセイ!
 
 銭湯でからだを流し、明るいうちから一杯やる「昼のセント酒」。
 天窓から入る明るい光。
 高い天井に「コーン」と響くオケの音。
 広い湯船につかって、さっぱりしたからだに流し込む泡の立ったビール。
 このシチュエーションで飲む酒が、美味くないはずがない。
 
 時代の変化に飲み込まれながらも生き延びてきた銭湯で、
 人々に愛され続きてきた古い居酒屋で、
 珍妙なものに遭遇したり、明るい酔いに浸ったり、人の生き方を垣間見て感慨深くなったり。
 滑稽だけど、どこかノスタルジック。
 
 お金をかけずに、気軽に、お酒を美味しく気持ちよく楽しむ、楽酔話。
 
 「やっぱり昼間、湯に行って、あかるいうちから飲むビールは最強だ。どうしてくれよう」
 (『昼のセント酒』第一回おだやかな町、浜田山より)
 
 
 ■■目次■■ 【ビールを特別おいしくする街歩き】
 第一回 おだやかな町、浜田山 
 第二回 銭湯の親玉参り、北千住
 第三回 北千住 大黒湯のバーナナ犬
 第四回 生まれ育った土地、三鷹
 第五回 ひと風呂浴びに、銀座
 第六回 盗人、寅さん、立会川
 第七回 仕事場の町、吉祥寺
 第八回 ブルースだぜ、寛政町
 第九回 雨に降られても、浅草
 第十回 思い出溢れる、神保町