映画を見たことがある方、本を読んだ事がある方はご存知だと思いますが、なんとも不思議なこの世界。ハロウィンタウンに住むお化け達、ジャック、サリー、博士、町長、その他にも沢山のキャラクターの多くの写真が載っています。映画製作の風景写真や、各キャラクター(人形)の製作様子などの、舞台裏を見ることも出来ます。英語で沢山の説明文なども書かれています。
ナイトメアの世界がもっと広がる一冊だと思います。
構成は、各キャラクター紹介、歌詞、美術、人形制作、etc・・・など、それぞれ独立した項目に分かれていて、自分の一番興味のあるところから読める上に、巻末にインデックスもあり、とても便利。
そして、ファンにとって何よりうれしいのが、ビジュアルの多さ。
500点を超える写真やイラスト、デザイン画が、コメントつきで各ページにちりばめられていて、目を楽しませてくれます。
しかも、充実しているのはビジュアルだけでなく、文章も多くのエピソードが盛り込まれ、読みごたえ十分。!作曲家のダニー・エルフマンがバートンと一緒にどうやって歌を作り上げ、なぜ作曲者でありながら、主人公ジャックとして歌うことになったのか・・とか、キャラクターたちがどんな素材でどうやって作り上げられたか・・・などなど。 こぼれ話や裏話から、かなりの専門的な技術まで、気前よく展開してくれています。(特にセットや人形制作の章ではプロの人形アニメーターの参考にも十分なりうると思います。) 全てに目を通せば、ちょっとした「ナイトメア~」物知り博士に。
歌詞も載っていますから、映画にあわせて一緒に歌える歌詞カードとして活用することもできますよ。
ティム・バートン、そして「ナイトメア~」をこよなく愛するファンにおすすめの一冊です。