「そうそう、そうだった」と、作品の内容を思い出すと同時に、その頃の友達との出来事など、色々な思い出が呼び覚まされます。
読書って、やはり人生の経験の中でも大きな部分を占めるものだと、あらためて感じました。
解説文は書店に無料配布されている目録よりも遥かに詳しく、思わず読みたくなったり、友人に薦めたくなる作品のエッセンスがぎっしり詰まった文章です。文学、文芸史の資料としても、これだけ多くの本を紹介しているので、かなり貴重なものでした。
付録のCD-ROMは、htmlファイルで作られているので、ダブルクリックするだけで、使い方を覚える必要も何もなく、ブラウザが起動してすぐに見られます。収録作品名からの検索もでき、複合検索も可能で結果のハイライト表示が特に便利です。
解説と書誌情報と同時に、文庫カバーの絵も表示されるのですが、これも懐かしかった。加山又造、竹久夢二、、、など驚くような大御所の装画だけ見ていても飽きません。装幀者からの検索は出来ないようなのですが、テキストエディターのgrep(グローバル検索)機能でresultというフォルダーを対象に装幀者名をキーワードにして一括検索すると、きれいに一覧できました。フリーソフトのMiGrepやHGでも試して可能でした。単純な構造のCD-ROMなので、解説文の全文検索などのような裏技が期待できそうです。
この本で好きな作家の読みそびれていた本が沢山見つかったので、また少しずつ読書の時間を増やしていこうと思います。